沖縄の『車社会』と『沖縄そば』に関して『数字』で考えてみたワケンロー

気付きとヒント

最初に断っておきます。

ワタクシ E.KEMURAはアナリストでもなければ統計学者でも無いので、今回のネタは単に素人が考えるレベルの話であることを(^^;

でも、こういう風に数字を基に考えていくことも、理論的なアイデアだったり何かしらのいい対処法などを生み出していくんじゃないかな〜とも思うので、たまーに息抜き的に数字でのむぬかんげーもいいんじゃないかと思うんです。

今回思ったのは、沖縄に特徴ある業界での数字

『車』と『沖縄そば』です。

140万県民で、車は83万台登録されている。

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まず、沖縄は超車社会と言われる島ですよね。そりゃ鉄軌道が走っていない(モノレールはありますが、、市民の足とは言い難い)という部分で、何をするにも自分の足=車で移動しないといけない、となると保有しますよね~。一家で4〜5台というのもぜんぜんある話なわけで。早速数を調べてみると、沖縄は140万県民と言われる中での乗用車保有台数が29年2月現在で83万台(自動車検査登録情報協会参照)!もちろんレンタカーの占める台数もスゴい数なんでしょうけども、今回はその数も含めての話なので、込み込みで考えてみましょう。

いろいろと車に関わる興味深い数字ってのも出てくると思いますが、今回は単純に『車検』というのがスゴく気になったんです。先日、車検屋さんに用があって行ってきたんですけど、その現場の稼働率のスゴさにクリビツ!もう整備工場内の中をひっきりなしに車が入っては出て行って、整備する車、点検する車、清掃される車などなど。ここまで忙しい現場なの??くらいの。

こんな慌ただしさを毎日のように繰り返す現場って、やっぱ儲かっているのかしら?もしくは薄利多売で、利益は薄いけど数で稼いでいるのか?と。 そこで考えた。

140万県民で、車は83万台登録されている。

83万台が2年に1度(新車の3年も含むとややこしいので割愛)車検を受ける必要があるとなると、83万台を365日 x 2年の730日で割ると、一日当たり1136台の車が車検を受ける必要がある計算になる、よね?? 多分(^^;

して1日に小規模の整備工場で回せる車検台数って、いっても5台くらいなんじゃないのかな、修理とか必要になってくるともっと台数減るだろうし。更に年中休み無しで稼働してる工場もそんなに多くはないはずだから、一日当たりの車検台数と考えると、単純にですよもちろん、県内で250~300の整備工場あってようやく回せる数となる。

となると県内において、その上位300の中に入れば、もっと言ってトップ100の中に入りそれなりの認知を得れば、相当安定的な車検整備依頼を受け持てることになる(毎日欠かさず必ず5台が入ってくるとなると、安心だよね?)。そこを目指すには、なるべく他社と競合しない場所の選定、これから賑わっていきそうな街を見定める、そこから他社には無い独自性を生み出し、派生サービス、リピーター確保、という流れでトップ100を狙っていけるんじゃないか!?という考え。

 

沖縄が車社会だからこそ人々に何が必要とされるのか、何が無くてはならないビジネスなのか。それを考えると『車検』はマーケットにとって、あってもなくてもいいサービスではなく、人を問わず車を乗る以上必要不可欠なサービスなので、やり方によっては伸ばせる可能性が高い業種なのかなと。

素人の考えそうなことでスイマセーン!でも、何の戦略も無く立ち上げるよりはよっぽどいいですよね??

 

沖縄そばは1日に20万食!

あと、『沖縄そば』ね。

これも同じような数字からの推測なんだけど。

なんと、沖縄では1日に20万食のそばが食べられているんだって!20万食ですよ!?

そばはマジワッターソウルフードやさに!

そばはマジワッターソウルフードやさに!

これを140万県民で割って考えると(観光客数は年間900万人、沖縄でご飯を食べる人数が140万どころの話じゃないのは明らかなんですけど)、毎日7人に1人はそばを食べてる計算になります。

自分も週に1はほぼ必ず、多い時は3くらい食べてますんで、確かにそういう数字も納得。

ということは、周りに7人いれば誰か1人はそばを食べているわけなんです。

で、今度事務所近くに宜野湾最大級のマンションが建つと話題になっています。。あまり大きすぎて、ちょっちゅなーと思ってもいるんですけどね。。そこに120世帯くらい入るらしいんですよ。

単純に120世帯 x 4人家族(平均的な人数)=480人 あのマンションだけで500人近く新しく住むことになるんです。500人の新規マーケットが誕生するわけなんです。

その500人だけで考えたとしても、500人のうち7人に1人がそばを食べたとして、マンションの住人だけで72人が毎日そばを食べることになるんです!

72人ってなれば、小さい食堂ならそこそこの売上じゃないです??

単価600円だとしても、600 x 72=¥43200 原価率を40%としてもですよ、1日¥25920の粗利。掛けることの月に25日オープンしたとして¥648000! 週1回休みを入れるなら、従業員はプラス一人あたりでいけますよね。さらに人気店ともなれば、売り切れゴメンで労働時間のカットも見込める。

もちろんこれはかなり単純な計算だけど、店の周りに500人というのは逆に少なすぎる数字。しっかりと立地を選定し、地元の人、観光客の動き方を把握した上で出店すれば、7人に1人という見えているパイ数を基にもっと大きな見方でビジネスができるのではないか、なんて思ったりするわけです(^^;

さらに言えば、県内在住外国人は軍人だけでも5万人と言われるマーケット。外国人も毎日7人に1人がそばを食べているとはさすがに考え難いけど、例えば20人に1人としても2500人が食べることになる。100人に1人でも500人という計算になる。500人と言えば?上記のマンションの数字と重なるわけですね。

これまで、外国人をメインマーケットとした『そば屋』を自分は見た記憶がありません。そこ、捉えようによってはしにかん空いてるマーケットですよね?? こういう風に考えれば、他のサービスでも競合の数考えて、マーケット数考えて、立地考えてとシュミレーションかければ、そこまでの大失敗は避けられるのではないかと考えるわけなんです。

繰り返しますが、これはあくまでも理論上の数字で、実際にこの業界で働いている方々にはお叱りを受けそうですが、なるほど、そういう見方もあるか、であればちょっとウチらのやり方も見直してみるか?などというきっかけになればコレ幸いです。

『ニーズ』は『マーケット』があって初めて生まれてくるもの。その求められているニーズ(場所やサービス内容)を発見し、サービスや求められている『あったらいいな』を提供することができれば、より着実に『成功』に近づけるんじゃないかなと。

自分本位で、この商品は売れるだろう!この技術は売れるだろう!という先の見えない形の出店ではなく、これだけの確かな数字的なニーズ、数字的な調査結果を基に『必要である』、『実際に把握している』というニーズに対してよりよい、『あったらいいな』を提供することでWinWinは創り上げられていくんだと思うわけです。

ということで!ワンも車検出しに行ってそばたべいんてー!ワワワケンロー!

(ワンもカンムリワシにないんー!のオマージュです♪ ィヨロシク~!)


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E.KEMURA

E.KEMURA

沖縄県内で、外国人向けのフリーペーパー Japan Update の運営を経て、現在は沖縄英字ウェブマガジン Okinawanderer の発行、国際交流プログラム開催、および外国人向けライフスタイルサイト Okistyle を運営する(株)琉球プレスの代表。日々外国人と民間業者との接点を作り出すコーディネーター、コンサルタントとしても絶賛驀進中! 2018年より毎週火曜日午後7時台エフエム沖縄『Share TIME』にボス・イケムラとしても沖縄の隠れた魅力を発信中!
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