外国人留学生の実態&とある町の粋な取り組み

気付きとヒント

最近に始まったことではないですが、外国人留学生に対するブラック対応が社会問題になっていますよね。

先日もニュースで取り上げられていて、我々にとっても、もちろん皆さんにとっても無関係なことではないな〜と感じました。

ここ数年、沖縄でも外国人留学生がすごい勢いで増えていて、コンビニやレストラン、至る所で外国人の労働者も見かけるようになりました。

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全てがそうだとは言えないですが、そのほとんどは日本語を勉強しに来ているアジア系の留学生ですよね。

そして労働人口が確実に減ってきている、労働者不足が深刻な日本という国において、そこにある意味での『マッチング』が起きている。

どれだけ求人かけても応募が無い、日本語が堪能で無くても真面目に、ちょっと過酷とも思われそうな夜勤だとか単純作業でも働いてくれる外国人は喉から手が出るほど欲しい人材なんですよね。

彼らにとっても、学校に通わないといけない部分もあるし、日勤よりも時給の高い夜勤の方が効率よく稼げる。

そこはマッチングしてると言えばマッチングしてるんです。

しかしそこに企業と学校のブラックな実態があるようなんです。もちろん一部だとは思いますが、その一部のせいで日本全体の、そして沖縄でさえもイメージが悪くなってしまっているのです。

要はこういうことらしいのです。

すごい勢いで増えてきている日本語学校は、運営のために学生を資金源としてしか捉えていない。

入学金で100万円、その費用と日々の授業料を支払ってもらうためにバイトを学校で斡旋する。未払いが起きないように。

しかも夜8時から朝5時くらいまで働く?働かせられる?ようです。

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そうなると授業中に居眠りしてしまう、体調崩してしまう、何のために日本に来たのかが本末転倒になってしまっていると。

ここで問題なのが、彼らは法律の中で週に28時間(一日4時間計算)しか働いてはいけないことになっているのに、学校側も黙認、企業側も黙認、生徒も授業料を払えず帰されるのは避けたいので無理やり働く。。

時給がまともであればまだマシなのかもしれなけど(それでも違法は違法)、なけなしの給料で働かせている企業も多いんだとか。。

それ、奴隷扱いですよね?? 同じ人間として見ているんですかね??

自分達さえ良ければいい、学生は学ぶよりも働かせて金にする。いつの時代なんですかね?

実際に起きている問題なんです。

結果、不況であったり深刻な労働者不足という社会問題が起きればそこに、悪どい考えを持ちビジネスに変えてしまう輩がいるんですよね。

徐々に法改正などで、そういうブラックなやり方が通用しなくなりつつはあるらしいですが、まだまだ問題は続くでしょうね。

そこに対して、ある自治体の取り組みがすごいカッコいい!

北海道の東川町という町では、外国人留学生に対して560万あまりの奨学金を用意するらしい。返済不要の。

ただ、条件として資格取得後に5年間はその町で働いてもらうということ。

もちろん、町のためになることだからこそ返済不要なわけで、町の活性化、そして人材不足のカバー、高齢化社会への人材確保などなど。

これってすごく素晴らしい取り組みじゃないですか!?

留学生も安心して学ぶことができ、ローカルコミュニティとも近い距離で触れ合うことができる、5年も住めば第二のふる里! また戻ってきたくなるし、知人友人にも勧めることだってしてくれるはず。

町にとっては、財源的な課題もあるかもしれないけど、過疎が進み、限界集落になっていくよりはと理解も得られるはず。うまい形で町興しにつなげられれば観光や別分野での収益だって生み出せるはずだし。話題となってアジアからの誘客に成功すれば、大化けする可能性も大!

何より留学生が自らの選択によって場所を選び、学びに集中でき、周りのコミュニティーも応援してくれるのがいい。

こうした取り組みで双方WinWinの形になっていく方がよっぽどいいですよね?

税金の使い方も、こういう部分にゴッソリ使うべきだと思う。未来投資じゃないですか。

と、我々も今後人材派遣事業へ取り組んでいくわけですので、ほんと他人事ではなくて。

しっかりと求職者と企業側のマッチング、双方が気持ち良く意識を持って働いてもらえような環境づくり、ゆくゆくは沖縄のために貢献したい!と思ってもらえるような人材教育もしていきたいなと思います。

求職者からも常に選んでもらえるような、あの派遣会社はとってもハートフルで親身になってくれて相談にも乗ってくれるよ!って。

企業側からも、フレンズアブロードからの派遣人材は素晴らしいね! 明るくて沖縄にも馴染もうと努力してて、何よりハートがいいよね!って。

そうなれたら、Win Win Win なわけで、全てがうまく回りますよね♪

それが地域貢献、社会貢献にもなるわけで、労働の一番のやり甲斐に繋がりますよね(^^)

という、近い将来沖縄でも同様な問題になるのか、逆に沖縄はほんとに素敵な場所だよ!と選ばれる場所になるのか。

皆さんも一緒に考えていくべき課題だと思います。

ワワワワケンロー!!!


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E.KEMURA

E.KEMURA

沖縄県内で、外国人向けのフリーペーパー Japan Update の運営を経て、現在は沖縄英字ウェブマガジン Okinawanderer の発行、国際交流プログラム開催、および外国人向けライフスタイルサイト Okistyle を運営する(株)琉球プレスの代表。日々外国人と民間業者との接点を作り出すコーディネーター、コンサルタントとしても絶賛驀進中! 2018年より毎週火曜日午後7時台エフエム沖縄『Share TIME』にボス・イケムラとしても沖縄の隠れた魅力を発信中!
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