Invisible RYUKYU 第150回目は『首里12箇所・西来院達磨寺』

Wandering Okinawa!

新年明けましておめでとうございます!

今年も変わらぬロックンロールでィヨロシクお願いいたします!

ワワワワケンロー!!

ということで、本日は2021年一発目のインビジブルを引き続きのリモートにてお届けしました!

聞き逃してしまった!という方は、こちらのラジコより追っかけ再生も可能ですので、ぜひぜひ聞いてみてください〜!

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さて、ラジオでもパーソナリティーのダーさん、あゆみさんに質問させてもらいましたが、皆さんはもう初詣に行きましたか!?

おみくじは引きましたか!?

ワタクシは今年もしっかりと首里12箇所巡りを遂行しまして、さらにはプラスαで末吉宮にもお参りに行ってきました♪

もちろんおみくじも引きましてね、

なんとまさかのスーパーワケンローな運勢を引き当てました!

そう、大吉よりも最強ロックな!

矢沢永吉!!

・・・

ワワワケンロー!!

いや、ウチナー最強な

喜納昌吉!

ワンもおじさん〜(´∀`) やーもおじさん〜(´∀`)

ということで、2021年も滑り出し上々、アイヤ不時着!

ダブルワケンロー!!

というようなにダダ滑ってスタートしたインビジブルですが、なんと今回で通算150回目を迎えたようです!

もうどれくらいまで行けるのか未知なる範疇ですが、行けるところまで突っ走りますので!今年も1年ィヨロシクどうぞ〜!

さていい加減本題に入りまして、

まだ世間は正月気分冷めやらないと思うので、今夜のネタは正月に絡めての。

『首里12箇所・西来院達磨寺』

をお届けして参りました。

まず、首里12箇所巡りとはなんぞやという話から。

首里12箇所巡り

首里12箇所巡りというのは、首里にある寺院を回るという昔からの風習なんですが、

実はこの12というのはお寺の数ではなく、干支12支の12。

皆さんそれぞれに干支があって何年生まれってのがあるよね。

で、その12の干支にはそれぞれに守り神がいて、守り本尊と呼ぶわけなんです。

例えば自分は巳年なので、守り本尊は『普賢菩薩』、故にお寺は『首里観音堂』みたいにね。

その12支それぞれの守り本尊が祀られている首里の寺院を巡る、というのが首里12箇所巡りであるわけ。

ただ時を経て現在では、4つのお寺に12支の守り本尊が割り当てられ祀られていているので、全4箇所のお寺を巡るという形になる。

その4つが山川の首里観音堂、寒川の安國寺、赤田の達磨寺、儀保の盛光寺の4つというわけなんです。

首里観音堂
安国寺
安國寺
達磨寺
西来院
盛光寺 のーまんじゅうとして有名な『儀保まんじゅう』は、かつてこの盛光寺の境内で売られていた。
盛光寺

もちろん自分の干支のお寺だけでもいいし、家族分のお寺でもいいし、12干支一回り分全ての祈願をかけて4つ回る人も多い。

4つのお寺とも割りかし近くに位置しているので、歩いてでも回れる。

ちなみに今年の干支である丑年の守り本尊は『虚空蔵菩薩』で、首里観音堂に祀られています。

が、実は去年の子年も首里観音堂で、観音堂については去年詳しくお伝えしているので、今年は達磨寺について紹介したいと思います。

西来院達磨寺

達磨寺の達磨とは、そうあのダルマなんです!どのダルマよ!?

雪だるま作ろう〜♪

と、ちなみに『雪だるま』は英語で『Snowman』なんだけど、最初に雪だるまって訳した人がすごいよな。

今じゃ雪だるま以外の表現思いつかん(^^; 直訳すると『雪人間』だからね。

んでもって皆さんご存知のあの達磨は、達磨大師という大層偉い僧侶がモデルになっているんです。

あれがもともとは人なの!?と思ってしまうと思うけど、

なんでも9年間も壁に向かって坐禅を組んで修行していたら、手と足が腐ってもげてしまい、その格好がモデルとなってあのようなダルマの形になったんだとか。

達磨寺はその達磨大師にちなんだお寺なので、達磨のお守りなんかもたくさん置いてあるし、撫でダルマといって、それこそ達磨大師の姿をした銅像が鎮座しており、自分の身体の調子が悪い部分あれば、達磨の銅像の同じ部分を撫でると良くなるとかね。

なでだるま 達磨関連のお守りもたくさんあるよ

で、干支でいえば、こちらは卯年、戌年、亥年の方々の守り本尊が祀られています。

当てはまる方々、特に耳を凝らして読んでよ〜!

まず、卯年の守り本尊は『文殊菩薩』!

知恵であったり学業成就の神様で、『三人寄れば文殊の知恵』のあの文殊菩薩なんです。

なので合格祈願の学生たちにとても人気の高いお寺なんですね。

そして戌年、亥年の守り本尊は『阿弥陀如来』

『南無阿弥陀仏』と唱えたあらゆる人々を必ず極楽浄土へ導く救いの神様!

さらには、戌年の犬というのは子宝に恵まれる象徴ということで、子宝祈願・安産祈願で達磨寺に訪れる方も多い。

して亥年は、大人気『ギネスの八重歯』の『ノリスケ』!? 『え”〜!?』

いや鬼滅のイノスケでも分かるように、猪突猛進、今年は我武者羅にやったるぞ!という新たに何かをスタートさせるという際のパワー祈願で訪れる方も多いんだとか。

そして驚くことにこれだけで収まらないのが達磨寺!

こちらの達磨寺にはまだまだ神様がたっくさん居てね。

赤い鳥居が何十本も連なる大願成就の『稲荷大明神』、金運アップの『金運神社』、心願成就の『持ち上げ達磨』、水子供養の『水子地蔵』、縁切り祈願の『縁切り不動明王』などなど。

もう神様アベンジャーズかやー!というほどパワー溢れるお寺になっているわけ!

しかしその一方で、実は琉球ヒストリーに置いても興味深い一面を持っているんです。

菊隠宗意

この西来院達磨寺を建てたと言われているのが『菊隠 宗意』という僧侶。

なんか聞き覚えがある、という方もいてくれるかと思うけど。

ビーバップの菊リンじゃないよ。どこまで昭和かや!

以前の尚寧王インビジブルの回に、島津軍が琉球に押し寄せて来た際に、王府の命によって今帰仁まで和平交渉を試みに送られたのがこの菊隠だったんです。

菊隠は琉球人であるんだけども、日本での修行も長く日本語にも長けていて、琉球と薩摩との外交に置いても重要な役割を担っていたため白羽の矢が立ったのだった。

結局交渉は受け入れられず琉球は制圧されてしまうわけなんだけど、その後も国王の薩摩連行、江戸上りにも随行して補佐をしたり、薩摩との様々な調整役として活躍した人物となった。

その多大なる功績が賞賛され、国師という摂政と同等の位、さらには大きな土地も賜って(当時は儀保の土地だったようだけど)西来院を建立。それが今の達磨寺に繋がっているという話。

ここまで盛りだくさんのお寺と聞くと、一度は行ってみたくなったでしょ♪

ちょうど初詣のピークも過ぎた頃になってくると思うので、しっかり感染対策はした上で訪れてみてはいかがでしょうか。

こんなご時世、現地でだーるまさんが転んだとか面白くないことは絶対やらないように。

今晩はいつもに増して電波状況が悪く電話出演になってしまい、いつもよりも聞き辛い放送となってしまったと思います(><; 申し訳ない!

しかしもちろんロックンロールは鳴り止まない!

次週もぜひ聴いてくれよ!

ワワワワケンロー!!


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E.KEMURA

E.KEMURA

沖縄県内で、外国人向けのフリーペーパー Japan Update の運営を経て、現在は沖縄英字ウェブマガジン Okinawanderer の発行、国際交流プログラム開催、および外国人向けライフスタイルサイト Okistyle を運営する(株)琉球プレスの代表。日々外国人と民間業者との接点を作り出すコーディネーター、コンサルタントとしても絶賛驀進中! 2018年より毎週火曜日午後7時台エフエム沖縄『Share TIME』にボス・イケムラとしても沖縄の隠れた魅力を発信中!
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