Invisible RYUKYU 第39回目は『首里散策パート2:首里は昔3地区だった』

Wandering Okinawa!

はいさいあちさぬロックンロール!!

はっしぇ、暖かいのはありがたいけどよ、、今日とか11月なのに暑いくらいで衣類調整が困るや〜( ̄Д ̄;

と、今宵もワケンローチューズデーレディオ!

Invisible RYUKYU やりきってきましたよ〜!

今週の放送までは『首里』!

やっぱ首里、深いやっさ〜(´∀`)

もっと知りたい!もっと学びたいね〜♪

今日の放送もラジコにて追っかけ再生可能ですので、良ければこちらからどうぞ!

先週に首里城の裏側的な話をお話しましたが、今週はその首里城を中心に栄えていった首里の城下町の話を。

実は首里が王都として栄えている時代には、城下町は大きく分けて3つのエリアに分かれていた。

その3エリアのことを『三平等(ミフィラ)』と呼び、上から『西之平等(ニシヌフィラ)』、『南之平等(ハエヌフィラ)』、『真和志之平等(マージヌフィラ)』と呼んだ。

今ではほとんと呼ばれる事の無い、その当時の3エリアに沿って首里散策を紹介してみました♪

西之平等

まず首里城から見て北側に位置する『西之平等(ニシヌフィラ)』

『ニシ』というのは琉球方言では『北』を差しますね。なので、首里城に対して北側、今でいうところの首里汀良町、首里赤平町、首里儀保町、首里久場川町あたりです。

このあたりは、先週にお伝えした『風水』関連でいうところの『北』の位置でもあり、四獣神の北の神様『虎』に当てはまる『虎頭山』がそびえ立つ。さらにその程近くに『西森(末吉公園内)』という小高い御嶽もあるんです。

虎の頭に似た岩があったことから『虎頭山』と名付けられたとか。

虎の頭に似た岩があったことから『虎頭山』と名付けられたとか。

末吉公園内にある西森御嶽

末吉公園内にある西森御嶽

そんなわけで西之平等は、その小高い森々の麓にあり縁起の良い場所として王家の御殿なども建てられ、士族や高官などの屋敷も多く見られたらしい。

故に、この場所には『組踊の始祖』である『玉城朝薫』の生家、琉球史上最強の政治家と言われる『蔡温』の生家もある。

玉城朝薫生家跡

玉城朝薫生家跡

そして西之平等にはなんともビックリスポットがあってかなりお勧めなんだけど、首里の人なら知ってるかな?

宝口フィージャー!儀保から環状2号線を下りて行った脇道すぐにある湧き水なんだけど。その石造りのカッコよさもさることながら、その湧き水隣に流れる川の勢い! どうみても滝になってるわけよ(^^; 最初見たときはホント衝撃だったね♪ 首里に滝!? って。そのどっちも見て楽しめる宝口フィージャー、お勧めです!

これまた歴史感ある石畳を下りて行くと

これまた歴史感ある石畳を下りて行くと

こんなカッコいい湧き水が!

こんなカッコいい湧き水が!

その向かいの川にはこんな滝が!スゲー!

その向かいの川にはこんな滝が!スゲー!

南風之平等

次に、文字通り首里城南側〜東側を中心に栄えたエリア『南風之平等(ハエノフィラ)』

今で言うところの首里赤田町・首里崎山町・首里鳥堀町・首里当蔵町・首里大中町・首里桃原町あたりです。

この現在の町名を見て、あ!と気付く人もいるかと思いますが、

赤田・崎山・鳥堀の3町は当時『首里三箇』と呼ばれ、王朝時代にはこの3町しか『泡盛』を創ることが許されていなかったんですね〜。

当時はいくつもの酒造所があったらしいけど、今現在当時からの伝統を受け継ぎつつ、その場で製造し続けているのは『瑞泉酒造』、『咲元酒造』、『識名酒造』の3つとなっています。

もちろん首里三箇にルーツを持ち、場所を移して製造を続けてる伝統泡盛酒造所もたくさんありますよ。

瑞泉さんなんかは常時見学もできるようになっているんで(製造時の時間帯と合えばですが)、首里散策しながら酒造所見学なんてのも楽しいです(試飲もできるし♪)

で、この南風之平等で面白いのが、実はもともとこの首里城南側こそが当初最も栄えた城下町ではなかったかという説。

南風之平等へと繋がる首里城の裏口であった継世門(赤田御門)、そこは城内と城外を結ぶ生活道、生活物資の搬入口として人の行き来がすごく多かった。

そこから逸早く城下町としての役割広がっていったのではないかと。

で、そのエリアこそが現在の赤田・崎山・鳥堀であり、いわゆる首里三箇と呼ばれるエリアなわけである。

その後、活気あるエリアは首里城をグルッと囲み、当蔵・大中・桃原まで膨れ上がっていったのではないかと。

ん〜、かなり説得力ありますね!

首里の雰囲気にピッタリの看板♪

首里の雰囲気にピッタリの看板♪

蔵もカッコいい!

蔵もカッコいい!

それから、尚家に縁のある湧き水『指司笠樋川(サシカサヒージャー)』もかなり幻想的で一気に琉球時代にタイムスリップした気になれるお勧めスポットです♪ 松山御殿(ラ・フォンテ)すぐ近く(^^)

首里の住宅街に突如現れる石造りのヒージャー!

首里の住宅街に突如現れる石造りのヒージャー!

水量も豊富で、王家の方々もこの水を大事にしていたんだな〜と感じますね♪

水量も豊富で、王家の方々もこの水を大事にしていたんだな〜と感じますね♪

瑞泉からほど近い崎山公園も見所スポット満載!!

崎山公園からの景色!

崎山公園からの景色!

御茶屋御殿石獅子:富盛の石獅子と同じく、八重瀬岳に向かっている

御茶屋御殿石獅子:富盛の石獅子と同じく、八重瀬岳に向かっている(ラジオでは八重岳って言っちゃったかも。。本部あらんど、八重瀬ね。。)

崎山ヒージャー

崎山ヒージャー

雨乞い御嶽

雨乞い御嶽

先週お伝えした弁ヶ岳も南之平等

国指定文化財に指定された弁ヶ嶽

国指定文化財に指定された弁ヶ嶽

変わったところで言えば、、首里劇場も南之平等かな(^^;

今では歴史的スポット!首里劇場!アップでは載せられません。。あしからず(^^;

今では歴史的スポット!首里劇場!アップでは載せられません。。あしからず(^^;

真和志之平等

最後に『真和志之平等(マージヌフィラ)』  真和志っていうと、那覇のあの真和志、真和志高校とか真和志庁舎とかの辺りって思い浮かびますよね。

あの辺りは実は旧真和志市で、那覇に合併されて現在那覇市になっているわけなんだけど、実際の那覇市真和志って住所は今は無いんだよね。真地と書いて『マージ』はあるんだけど。

逆に首里には今も首里真和志町というのがある(^^; 複雑だな。。

この辺りもいつか深堀してみたいね〜♪

で、『真和志平等(マージヌフィラ)』は、今で言う所の首里の真和志町、池端町、山川町、金城町、寒川町。

このあたりは首里城の南から西にかけてのエリアで見所スポットも多い!

金城町の石畳、金城町の大アカギ、石畳近辺には湧き水もいくつもあるし、

金城町の石畳、いわゆる真珠道の一部

金城町の石畳、いわゆる真珠道の一部

今回国宝にも指定された玉陵。それから安国寺に合掌犬で有名な観音堂(ヌブイクドゥチにも詠われる)、山川のさくの川など見所満載のエリアになっています♪

国宝に指定された玉陵

国宝に指定された玉陵

合掌犬で有名な首里観音堂、実はここにもまた琉球の興味深い歴史があった。上り口説に歌われるお寺。

合掌犬で有名な首里観音堂、実はここにもまた琉球の興味深い歴史があった。上り口説に歌われるお寺。

山川は紙漉きでも有名な土地だったらしく、王家御用達の芭蕉紙が作られていて当たり一帯には芭蕉園が広がっていたとのこと。今でも芭蕉布の皮を干している姿が見受けられます♪

この山川ヒージャー(さくの川)も住宅地に隠れた秘境。

この山川ヒージャー(さくの川)も住宅地に隠れた秘境。

という、もうあの放送枠ではとてもじゃないけど全てをお伝えしきれなかったので、こちらのブログでも気になるスポットを見つけてもらえたらぜひ足を運んでください♪

毎度最後のポーズは、かなり無茶も無茶だけど(^^;

三人で守禮の門を!と決めたはいいけど、、どうにも無理やさに!?

ということで、タイトル『ロックンロールな守禮の門』!

ロ、ロックンロール守禮の門!

ロ、ロックンロール守禮の門!

ん〜、門前払い(´∀`)!

ワワワケンロー!!!


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E.KEMURA

E.KEMURA

沖縄県内で、外国人向けのフリーペーパー Japan Update の運営を経て、現在は沖縄英字ウェブマガジン Okinawanderer の発行、国際交流プログラム開催、および外国人向けライフスタイルサイト Okistyle を運営する(株)琉球プレスの代表。日々外国人と民間業者との接点を作り出すコーディネーター、コンサルタントとしても絶賛驀進中! 2018年より毎週火曜日午後7時台エフエム沖縄『Share TIME』にボス・イケムラとしても沖縄の隠れた魅力を発信中!
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