鉄壁の防衛ラインに囲われた『中城グスク』こそが王城!説

インビジボー改!琉球㊙︎外伝

ではいよいよボスイケ中城遷都論に入っていこう。

なぜ前回、勝連の重要さを割り込み的に述べたかというと、地図を見ればその意味に納得できると思う。

右に赤丸で囲まれた大里グスクの重要説は先に十分に述べた。

大里グスクから見た中城湾

そして中城湾を囲うよう対岸左側に聳え立つ赤丸が勝連グスク!

勝連グスクから見た中城湾

その両グスクを出城のように備え、完全なる守備形状で守り固められている中央のグスクこそが、

そう!中城グスクなのだ!

中城を取り囲むスーパーディフェンスラインの意味、中城の重要性が分かった。

そう、源平合戦の敗戦後、流求に逃げ延びた安徳天皇擁する平家一行は、北からの追っ手に備え北部に今帰仁グスクを、その真逆の南部高台に仮内裏(島添大里グスク)を建て、さらなる帝の安全を確保するため中部に中城グスクを建て、大里の対岸に防衛と貿易を担う勝連グスクを建てた。

というストーリー。

しかし実は、この強烈なまでのディフェンスラインこそが、後々琉球史を揺るがす内乱にも関わっていくことになるのだ。


The following two tabs change content below.
E.KEMURA

E.KEMURA

沖縄県内で、外国人向けのフリーペーパー Japan Update の運営を経て、現在は沖縄英字ウェブマガジン Okinawanderer の発行、国際交流プログラム開催、および外国人向けライフスタイルサイト Okistyle を運営する(株)琉球プレスの代表。日々外国人と民間業者との接点を作り出すコーディネーター、コンサルタントとしても絶賛驀進中! 2018年より毎週火曜日午後7時台エフエム沖縄『Share TIME』にボス・イケムラとしても沖縄の隠れた魅力を発信中!
タイトルとURLをコピーしました