ただ闇雲にぶっ飛んだボスイケ中城王城論を唱えているわけではない。
実は1400年代(第一尚氏〜第二尚氏政変期)に、すでに琉球と親交のあった朝鮮国によって描かれた古地図『海東諸国記・琉球國之図』に見える『中具足城』に一種の疑問を持ち、
その改訂版図(国会図書館所蔵)を目にした時に確信したのだ。
ここまではっきりと書かれていたら、逆にあれ?とさえ思うはず。それは一体なにか?
現代の定説基になっているであろう、朝鮮版に描かれた『中具足城』=(現代の)『中城』ではない。
まさかの改訂版ではっきりと明瞭に記されている『貴足城』こそが現代の『中城グスク』なのだ!
地図内に散見される「具足」の意味は未だはっきりと判明には至っていないが、辞書では『具足=甲冑、または装備が十分に備わっている』という意味を持つこと、また地図内に『具足』が付いている城と付いていない城があることなどから、それは『武装した城かそうでないか』を表しているのではないかとも思う。
はたまたもしかすると、具足「グソク」が「グシク」に変化したのかも知れない。
それらを踏まえると、そう!中城は具足を持つ『中具足城』ではなく、
中
具(中+具=貴)
足
城
と読み間違えた、武装も持たない『貴足城』なのだと。
『貴い足(方)』が住まう城と捉えることが出来るわけなのだ!!
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E.KEMURA
代表 : 株式会社 琉球Press
沖縄県内で、外国人向けのフリーペーパー Japan Update の運営を経て、現在は沖縄英字ウェブマガジン Okinawanderer の発行、国際交流プログラム開催、および外国人向けライフスタイルサイト Okistyle を運営する(株)琉球プレスの代表。日々外国人と民間業者との接点を作り出すコーディネーター、コンサルタントとしても絶賛驀進中! 2018年より毎週火曜日午後7時台エフエム沖縄『Share TIME』にボス・イケムラとしても沖縄の隠れた魅力を発信中!
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