勝連の異質さを示すストーリーはまだまだある。
貧しい家に育ったとされる察度は、何故か勝連按司の娘を娶ることに成功し後に中山王にまでなっている。(察度の父・奥間大親が豪農だったことは分かっている)しかも姫の方から察度を指名したことになっている。この人以外とは結婚しないと。
今や英雄視される阿麻和利が倒した9代目勝連城主は茂知附(望月もちづき)按司であり、明らかに大和名だ。しかも女性だったのではないかとの説も強い。
阿麻和利はその後10代目勝連按司となり、独自の貿易でみるみる力を付ける。
いや、やはりもともと勝連は三山のどこにも属しないスーパー特区で、大和を筆頭に広く独自ネットワークを持っていたのではないか。
だからこその発掘品の異例さ&幅広さ。
そしてその強大となりつつあった勢力ゆえに、誰かしらの陰謀によってこの世から消されることになるのだ。
護佐丸・阿麻和利の乱てものは後に都合よく創られた物語に過ぎない。
この辺りはまたその時代のネタでしっかり伝えていこう。
さらに、奄美大島隣の喜界島には『勝連家』の屋敷跡がある。
尚思紹の時代、すでに『賀通連』なる者が朝鮮を訪れているという記録が残っている。
羽地朝秀の弟も勝連按司の養子になる。米軍は勝連に海軍ホワイトビーチを建設し、今でも巨大な軍艦が頻繁に寄港する。
それだけ良港という事でもある。ここまでくると、勝連の存在は古琉球時代から他と地と比べてやはり特殊な場所だったと思わざるを得ない。
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E.KEMURA
代表 : 株式会社 琉球Press
沖縄県内で、外国人向けのフリーペーパー Japan Update の運営を経て、現在は沖縄英字ウェブマガジン Okinawanderer の発行、国際交流プログラム開催、および外国人向けライフスタイルサイト Okistyle を運営する(株)琉球プレスの代表。日々外国人と民間業者との接点を作り出すコーディネーター、コンサルタントとしても絶賛驀進中! 2018年より毎週火曜日午後7時台エフエム沖縄『Share TIME』にボス・イケムラとしても沖縄の隠れた魅力を発信中!
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