Invisible RYUKYU 第124回目は『天空の城、島添大里グスク』

Wandering Okinawa!

七夕バタバタロックンロール!!

ということで、ほんと今年は何かとイベントごとが火曜に当たるな〜( ̄▽ ̄;)

当たり年ってことで♪ 食べ物にあたるとか車にあたるとか以外で

今宵は先週までシリーズ的に紹介してきた佐敷のすぐお隣、旧大里村を紹介しました〜♪

大里もね〜、同じ南城市という立ち位置からすると、玉城、知念、そして佐敷に比べると少し知名度的、見所的に薄いかな〜なんて思われがちだけど、

意外や意外、意外って言うのも失礼だけど(^^;

歴史ものから近代ものまで結構色々あるんですね〜(´∀`)

特に島添大里グスクは、県内でもっとも天空の城という名がふさわしいグスクだとも思います♪

その辺をお伝えしてまいりましたので、ブログでも紹介していきたいと思います♪

まず、佐敷の尚巴志ネタの時にも伝えましたが、尚巴志はまだまだ勢力も小さな佐敷で生まれ育ち徐々に力を付け、父親の跡を継いで佐敷按司となり、その当時では全く力の差が歴然かと思われた隣の大勢力『島添大里』を破り、それがその後の琉球統一への足掛かりを作っていく非常に大きなきっかけとなる。

実際に佐敷のグスク跡と大里のグスク跡を両方訪れてみると、今の時代ながらにもその当時の規模の違いに驚くばかり。

グスク跡から見える景色にしても、壮大感がまるで違うわけね。大里はまさに天空に立つグスクとも言ったところ!

ではなぜ尚巴志が島添大里を撃ったのかというところだけど、もちろん諸説ありはするものの、実は仇討ちだったのでは!?というのが説が結構有力視されているわけ。

これも前にお伝えしたんだけど、尚巴志のおじいちゃんは鮫川大主といって伊平屋から佐敷の地へ移り住んできた人物。

鮫川大主に纏わる馬天御嶽内の伊平屋神

そして尚円王こと金丸とも内容がカブるんだけど、その外物というところもあってか、かなりの 端整な顔立ちの持ち主だったんだろう。佐敷近辺で漁師として働き魚を売り歩いていると、それこそ大里グスクのすぐ隣の大城グスクの按司の娘から猛アプローチを受け、遂には結婚。

そして尚思紹が生まれ、尚巴志へと繋がっていくわけだ。

ということは、大城家と尚家とは血縁関係にあることになるよね。尚巴志のおじーちゃんの嫁さん、いわゆる尚巴志のおばーちゃんは大城按司の娘ということになり、大城按司は尚巴志の曾祖父になる。

大里にある大城按司のお墓

で、その大城按司は、なんとこのお隣の大里按司にやっつけられちゃってたんだよね。

それで、ひーじーちゃんの仇!と大里を撃ったという説が結構有力だと。

そしてその後中山を攻め落とすまで、数年間とは言われてるけど尚巴志がこの大里グスクの城主となって過ごしていたとも言われている。さらに王都が首里に移った後にも第一尚氏の離宮として活用され、結構な重要な場所であったという。

それくらい、琉球の歴史好きにには偉大な存在である大里グスクで、ほんとサイズ的にもスゴい大きいし、何と言ってもそこからの景色がなんとも絶景!

これだけネタ的にも十分過ぎる要素を持ってるんだから、他の琉球の世界遺産城跡群と一緒に世界遺産登録されてもおかしくないんじゃないかと思うほど。

なのに何であまり知られてないんだろう。

いや、実は沖縄の50代〜60代以上の方々にとっては案外馴染み深い史跡、いや馴染み深い公園なのかもしれない。

大里グスクは先ほどから伝えているように、その特異的な立地性から、やはり沖縄戦では重要ポイントとして陣地に充てられてしまい、石垣なども設備用に転用されてしまった。さらには米軍の激しい攻撃などもあって、戦後にはグスク当時を思わせるような名残は見る影も無くなってしまっていたと。

しかし戦後しばらく経って公園整備事業が行われ、大里グスク跡は南部でも珍しいレクリエーション公園に姿を変えたのです。

なので、その当時に遊びに行ったことがある年配の方々は結構いらっしゃるのかなというところ。で、その後またコンクリや設備の老朽化や発掘調査なども伴い、一時は立ち入り禁止エリアなども出て次第に廃墟化していくことになる。

そして現在、グスク跡は保ったまま、公園内には綺麗に整備されたパークゴルフ場が完成して、現在はそのグスクからの絶景を楽しみながら歴史にも触れながらパークゴルフが楽しめる。

さらに途轍もない広さの中に子供用遊具エリアもあって、そのアンバランス感もサイコーにロック!という風に、今では大里きってのレクリエーションスペースに生まれ変わっているのです!

パークゴルフも南城市外の人でも¥500から楽しめる♪

そのパークゴルフ場一番先の崖の上の展望台、大里グスク時代の物見台、ミーグスクと呼ばれる展望台からは、ほんっとに素晴らしい絶景が見て取れます!

南を見れば佐敷、知念あたりまで見渡せ、

スゴいのが北方面!

中城湾を目の前に、浦添グスク、中城城、勝連城、そして今は無き首里城まで見渡せた場所にもなるんです。

そう、王朝時代から軍事的にもかなりな重要ポイントであったと言える大里グスクなわけなんです。

さらにその大里グスクの敷地に入るか入らないかという場所に、チチンガーという湧き水があるんだけど。

これがまたスゴい!

何と、地上から8mも階段を下ったところの洞窟のような隙間に湧き水が湧いている。

これが14世紀ごろから使われていたというからさらに驚き!

言い伝えによると、この井戸をグスクの城壁敷地内に取り込もうとすると水が涸れ、城壁の外に出すと水が湧き出たことから、城壁で包めない井戸「チチマランカー」と呼ばれ、それが「チチンガー」になったと言われている。

これもかなり面白い見所!

大里を見る目が変わったでしょ〜(´∀`)

ぜひ、機会あれば訪れてみてください。

放送後の一枚は、ダーさんがオキナワンダラーTシャツをゲットしてくれたんで、

ダブルロック!!

と、本日は世の中『七夕』ということでラジオスタッフも各々が短冊に願い事を書こう!となり、自分も書いたんです。

『インビジブルに加えて、ボスラジオアワー、ボス・ロックンロール相談室開局!』ってね。

そしたらまさかのまさかで!

ディレクターが、ちょうどリスナーからタイムリーなメッセージが来てるので、ボスのその願い、今早速叶えましょう!て!?

ま、ま、まマジ!?

この続きは明日にでも(´∀`)

ワワワワケンロー!!


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E.KEMURA

E.KEMURA

沖縄県内で、外国人向けのフリーペーパー Japan Update の運営を経て、現在は沖縄英字ウェブマガジン Okinawanderer の発行、国際交流プログラム開催、および外国人向けライフスタイルサイト Okistyle を運営する(株)琉球プレスの代表。日々外国人と民間業者との接点を作り出すコーディネーター、コンサルタントとしても絶賛驀進中! 2018年より毎週火曜日午後7時台エフエム沖縄『Share TIME』にボス・イケムラとしても沖縄の隠れた魅力を発信中!
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