Invisible RYUKYU 第54回目は『宮古・博愛・ドイツ村』あがんにゃ!

Wandering Okinawa!

ンミャーチぷからすロックンロール!!!

今宵も、先週に引き続きワタクシ、ボス・イケムラのルーツアイランドでもあります『宮古』からのインビジブルを紹介しました〜!

そしてまさかのやっさん体調不良のため、なななんと!

インビジブル終えてもマイクの前に座っていいという許可を頂き!?

コーナー以外での初のなんちゃってパーソナリティー体験させてもらいました!!

いや〜やっぱ緊張はしたけどさ、たまらん経験させてもらいました♪

ロックンロールレディオサイコー!!

このネタはあまりに自分自身にとって衝撃的だったので、後日改めて詳細アップします♪

ということで、今日は本日のインビジブルRYUKYUを振り返りましょう♪

今日のネタは『宮古島うえのドイツ文化村』!

宮古島にドイツ村がある、って聞いたことはあるという方は結構多いでしょう。

しかし、なぜに沖縄本島より南の島にドイツ村??

と思ってしまいますよね(^^;?

そこにはもちろんしっかりとした理由があるわけで、そこを知って訪れてみるのと知らずに訪れるのとでは、景色の見え方入り方が違ってきますからね。

ぜひ、今日の放送を聞いて、これまで以上に興味を持って訪れてみてくれたらと思います♪

まず、なぜにドイツ村? そしてあのヨーロッパ調のお城はなんなんだ??という話ですが。

あのお城はですね、ドイツのマルクスブルグ城をモデルにしたお城なんです。

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マルクスブルグ城はドイツの中でもわりと有名な古城で、ライン河地方では唯一中世騎士時代の姿をとどめるお城とのこと。

築城が12世紀頃というから、琉球で言えば尚巴志が三山統一を果たすもっと前のことなんですね〜。

そのマルクスブルグ城の原寸大としてドイツ村に建てられているというからこれまた驚きですな!

そしてこのお城自体が実は記念館となっていて、その名も『博愛記念館』というのです。

『博愛』とは、「ひろく愛すること」の意であり、「平等愛」ともいう。

中国や台湾では、『博愛座』と書いて公共交通機関の優先席の名称らしいね。

またややこしくなったけど(^^;

そのドイツのお城と博愛、どんな関係が??

時は1873年、明治時代、ドイツの商船「R.J.ロベルトソン号」は、ドイツのハンブルグ港からお茶等の貿易品を中国福州で積み、オーストラリアのアデレードに向けて出港します。

当初、台湾の南を通過して太平洋に出る航路を予定していたが、南風が強い為台湾と宮古島の間を通る航路に変更し、台風に遭遇。暴風でマストは2本折れ、乗組員2名が死亡。10名いた乗組員は8名となり、マストを失ったロベルトソン号は漂流を続け、宮古島の南岸へ流れて宮国沖のリーフ(現在のうえのドイツ文化村の沖合)で座礁します。

早朝にこれを発見した遠見番役人が、島から小舟(サバニ)を漕いで救出を試みます。しかし台風明けで風が強く、リーフに波が打ち寄せていて船に近づくことが出来ません。救助は翌日に延期され、夜は海岸でかがり火を焚き、乗組員を励まし続けます。

翌朝、風はややおさまり、救助が決行されることになりました。地元の宮国の漁師と佐良浜(伊良部島)の漁師が救助にあたり、2隻のサバニで向かいました。風はややおさまったものの、台風の余波で波は高く、サバニは何度も転覆しそうになりながら、船に残っていた救命ボート1隻も使い、乗組員8名(ドイツ人6名、うち女性1名。中国人船員2名)を無事に救出します。救出後、言葉が通じずコミュニケーションがうまく出来ない状況でしたが、遭難者たちを手厚く看護しました。

ロベルトソン号は、救助の翌日に船長が一部の積荷や身の回り品などを取りに行った際、修理して出港できる状態でしたが、その翌日には無残な姿に変わり、再生不能になってしまいました。

船長は、台湾か中国を経由して帰国できるように船を要望。蔵元の役人は首里まで使いを向かわせ、ロベルトソン号遭難の報告とともに帰国の船を出してくれるよう要請します。しかし、その返事がいっこうに届かないため、船長は港へ船を見に行き、停泊している帆船を見て船長自ら蔵元の高官に貸してもらえるよう頼みます。停泊していた帆船は沖縄の船で、王府から許可が下り次第貸す予定でした。しかし、高官は悩んだ末、王府の許可を待たずに独断で帆船を貸し、難波救出から34日後、帆船で中国を経由してドイツへと帰国しました。

帰国後、ロベルトソン号の船長、エドゥアルド・ルドヴィヒ・ヘルンツハイムが新聞に発表し、それを読んだドイツ皇帝ヴィルヘルム1世は、宮古島の人々の博愛精神に感動し、3年後の1876年(明治9年)に軍艦チクローブ号を日本へ派遣します。チクローブ号は横浜に入港し、日本政府を通して来島。そして3月22日に漲水港(平良港)を見渡せる位置に博愛精神を賞賛する記念碑が設置され、石碑の除幕式と贈呈が行われました。

時が過ぎ、1929年(昭和4年)に記念碑の探索を趣味としていた松岡益雄さんが記念碑を見つけたことにより、日本のどの文献にも載っていなかった宮古島の人々によるドイツ商船救助が世に知られることになります。

宮古島で記念碑を発見し、歴史を知った彼は沖縄県教育会に働きかけ、宮古郡教育部会でも顧問所や老人からの聞き取り調査を行います。そして1933年(昭和8年)に文部省から全国の小学校に「知らせたい美しい話」を教科書に掲載する企画募集に「博愛」と題して応募。一等に選ばれ、1937年(昭和12年)に小学校の修身教科書に掲載され、美談として全国に広く知られることになりました。

建碑60年後の1936年(昭和11年)には、宮古郡教育部会や外務省、日独親善団体の協力で遭難現場であるンナト浜に当時の近衛文麿総理大臣直筆の「独逸(ドイツ)商船遭難の地」の碑が建てられました。

このような祖先の勇気ある偉業を称え、その博愛の心を広く文化遺産として後世に伝えるとともに、国際交流や地域との交流を推進し地域の活性化が図れる拠点づくりの為、「ドイツ文化村」は策定され、1996年には「うえのドイツ文化村」がグランドオープンしました。

参照:うえのドイツ文化村

という、心温まる歴史がしっかりあったんですね〜(´∀`)

なるほど、そういう歴史の元にドイツ村が宮古島に存在するんだと思うと、また違った角度の宮古が見えてきますよね♪

さらにこのドイツ村のお城、内側もなかなか面白くって、お城の8階は展望台♪

ヨーロッパのお城の最上階に訪れている気分になれますよ(^^)

4階にはチャペル! ウェディングなども行われるよう♪

そして3階は展示室になっていて、実際のお城の内装が再現されている。

2階も展示室で、こちらにはお城の台所が再現されているのと、2000年沖縄サミットで当時のドイツ首相シュレーダー元首相が宮古島を訪れた時の映像などが流れている。

1階はシアターホールになっていて、様々な催事が行われていたり、外のステージ広場でも年中通して色々なイベントが行われている。

なりきりプリンセスというヨーロッパ貴族になりきって写真を撮れるアトラクションもある(^^)

さらにシースカイという半潜水式水中観光船に乗れたり、レクリエーションプールもあるみたい。

で、同じくドイツ村施設内にあるキンダーハウスでは、ドイツの伝統的なおもちゃだったりグリム童話の資料など子供向けの展示が楽しめて、あのベルリンの壁の実物も展示されているんです!

ベルリンの壁、1989年、実際に壁を壊している映像などもはっきり覚えてるけど、そういう歴史の大きな狭間に居合わせたんだよな〜と思うと、、年齢も感じますな(^^;

最近の子に、ベルリンの壁って言っても多分意味分からんはずよね。

サッカーゲームとかでも、まだ東ドイツ、西ドイツでチーム選べたもんね(^^;

という風に、かなりドイツ色が強くなった放送になりましたが、これを機にドイツにも興味持ってもらえるとこれまた嬉しいですね♪

最後にラジオではお伝えしきれなかったけども、今週のビジネスヒント!

ドイツと言えばやっぱりビール!ドイツ&ビールといえばオクトーバーフェスト!

沖縄でもオクトーバーフェストが盛り上がってきてるけど、ドイツのミュンヘンで行われている『オクトーバフェスト』が起源なんですね。

世界最大のビール祭りで、毎年9月末から10月頭の16日間〜18日間開催されるビールの大祭典!!

大きな広場にどでかいビールテントがいくつも出展されて、移動遊園地や観覧車なども設置される。

その原点を知っているのといないのとでは、県内のビアフェス会場近隣の飲食店さんもまた攻め方が違ってくる。

やっぱり来場者の雰囲気はビアフェス&ジャーマンになっているんで、その雰囲気に合わせた出店をする、メニュー組んでみる、屋台出してみる、などとすることでインパクトは大いに変わってくると思いますよ♪

ということでー!ダンケシェーン!たんでぃがたんでぃ!

最後の一枚は、初ツーショットじゃね??

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まきえさんと2人で、ビアーのかんぱーい!をイメージした画!!

ワワワワケンロー!!!


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E.KEMURA

E.KEMURA

沖縄県内で、外国人向けのフリーペーパー Japan Update の運営を経て、現在は沖縄英字ウェブマガジン Okinawanderer の発行、国際交流プログラム開催、および外国人向けライフスタイルサイト Okistyle を運営する(株)琉球プレスの代表。日々外国人と民間業者との接点を作り出すコーディネーター、コンサルタントとしても絶賛驀進中! 2018年より毎週火曜日午後7時台エフエム沖縄『Share TIME』にボス・イケムラとしても沖縄の隠れた魅力を発信中!
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