圧倒的なニーズに応えつつ、細部までのロスカット!88の成長!

コンサル&セミナー

ちょっと遅れましたが、先週に参加してきた沖縄和僑会定例セミナーに関して書いてみようと思います。

沖縄和僑会では毎月一度、世界を胯にかけ活躍されている業界経営者を招待してセミナー勉強会を行なっている会です。

新年一発目の講師は、今ものすごい勢いがあるステーキ88を運営されている株式会社テクノクリエイトの若き敏腕常務、金城康樹さん。

若干32歳の若さにして、彼の手腕がなければここまでの大規模な成長は無かっただろうと言わしめる人物です。

まず、その経歴でスゴいのが、幼少期から剣道に打ち込み武道の名門『興南高校』に進学。高校では県での優勝を重ね、大学も更なる名門『日本体育大学』へ進学。そこで教員免許も取得し、警察か教員になるために学んでいたそう。

しかし、そんな折に彼の実家の家業であるステーキ88にも観光の波が後押しとなって、大きな転機が訪れる。

そこで、いずれは家業にも携わる予定をしていた金城氏は、あとあとになって継ぐよりも、今この波に乗って一気に88を押し上げるのが自分の役割ではないかと、帰沖しテクノクリエイトへ入社。

基本的な食肉加工などを経験した後、当時は辻本店と国際通り店のみだった88の国際通り店の店長に就任。そこでスタッフを率いてメニューの改善や積極的に国際通りにおける集客を強化し売上を倍増させる。

その功績を評価され5年後には常務取締役に就任。ここから一気に経営手腕が開花するのです。

それまでに肌で体感してきた観光の上昇気流、ステーキの爆発的な人気、これはそのうちにとてつもないビッグウェーブがやってくると確信するや否や、一気に13年に美ら海店、松尾店を、15年には焼肉88 -Eighty Eight-を、16年には国際通り西口店、しゃぶしゃぶ&ステーキ88、ステーキハウス88Jr.松山店、17年には大衆炉端八十八をオープン!

それが見事にハマり、どの店舗も大繁盛だという。

写真:88公式サイトより

写真:88公式サイトより

さらに今年は美浜にコレまでに無い規模の300席超えの店舗をオープン! 瀬長島にはハイクラス向けのレストランを、そして来たるサンエーパルコ内にも出展が決定しているとのこと!

もう、規模が大きすぎてイメージができん(^^;

しかし、それもこれも、結局は観光客を含め、マーケットのニーズに応えているからこそのものだという。特に北谷への出展は、それだけの規模の団体ツアーをカバー出来る店舗が無いんだと。なので旅行業社から度々大規模店舗を作って欲しいという要望があってこその出店だというのです。

まさにビジネスの原理原則ってやつですね!

求められていることがはっきりと分かっていて困っていることであれば、そこに対応するだけでビジネスは確実に成立する。

自分本位で始めちゃうから失敗するんだと。たまにこの原点に振り返らないとね、何をしてるのか分からなくなってしまうことってあったりするからね。

で、これだけ店舗数を増やしていくと、やはりそれなりに課題が出てくる。

大きなところだけ今日はお伝えしますが、

まずはやはり人材!!

これはホントにどこいっても誰と話しても必ず出てくる悩み。

そこで88では、現在80人もの留学生を雇って働いてもらっているんだと。

頑張った人間には社員として入社してもらいたいけど、飲食関係のビザの取得がなっかなか難しいらしく、そこはどうにか政府レベルで改善してくれないかという話になるほどでした。観光系企業でのビザの取得は容易なそうなんだが、飲食は観光系としてまだ認められていないんだって。

そんなんで日本の労働人口は減り続け、飲食業を敬遠する若者が増えて、逆に観光客は乗掛けに増える、お店が回せない。そういうものすごい悪循環らしいですね。

今留学生無しでは成り立たないともおっしゃってるほどでした。

ということは、このあたりを何かしらサービス化して人材を派遣出来るビジネスを生み出せたら、一気に成功できるでしょうね。それが出来てないから皆が困り果てている。

それともう1つの課題は、肉の仕入れに関して。

細かいとこまではお伝え出来ませんが、とにかく屠畜に関して沖縄は他県に比べてものすごい不利を被っている。おそらくは利権的なものではないかと。このままでは沖縄の畜産農家は疲弊してしまうのではないかと心配していました。

畜産関係に携わっている方で、同じ悩みや何かしらアドバイスをできる方いたら、ぜひ強力し合って沖縄の畜産を守り抜いてください!

また、これだけの多店舗展開となると、肉の仕入れも一頭買いをする方が圧倒的にコストカットとなる。

そうなると、ステーキには使えない部位をうまく活用し提供・売上にしていく必要がある。

そこでステーキのみの店舗ではなく焼肉やしゃぶしゃぶ店の出店をし、一頭をあらゆる部位に切り分け極力『ロス』を減らしていくことが最善な方法であったというわけらしいんです。

なるほどね〜!!! いかにニーズに応えつつ、その上でいかに無駄を無くしていくかを考える。

勉強なりましたな〜!!

ウチのビジネスにも十分当てはまるし、いいヒントを得られました♪ 皆さんのビジネスにも共通する部分は多くあると思いますよ!

と、なんで¥1000ステーキがここまで流行、なんでウチナーンチュは〆がステーキという噂が広まったのか。

やはり業界当事者は分かっておりました。

あれは、テレビの誇張以外の何でも無い。これだけ〜のコトをこれだけ〜に大きくして報道した結果ですよと。ただ、それは確かに『ウソ』では無く実際にある面白ネタを物語として作る作り方だよねと。おそるべしテレビパワー!!

でも、物語を作る、作れるスキルはものすごい大切ですね。

で、そのきっかけで、今や沖縄だけで何店舗あります?? ¥1000ステーキ??

これまで相場¥2000だった業界には激震ですよね、、既存店への影響が心配されるとこでもありますが。

まぁ、夜は寝るだけだったかもしれない沖縄観光客の皆さんが、その影響で夜な夜な出歩いてくれて消費してくれることはいいことだとも思うので、その流れでナイトエンターテイメントも成長していくといいですね♪

と、長々となりましたが、今回もいろいろ勉強になりましたな〜!!

次回も2月末に定例セミナーありますので、興味のある方ぜひぜひご参加ください!

ワワワケンロー!!!


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E.KEMURA

E.KEMURA

沖縄県内で、外国人向けのフリーペーパー Japan Update の運営を経て、現在は沖縄英字ウェブマガジン Okinawanderer の発行、国際交流プログラム開催、および外国人向けライフスタイルサイト Okistyle を運営する(株)琉球プレスの代表。日々外国人と民間業者との接点を作り出すコーディネーター、コンサルタントとしても絶賛驀進中! 2018年より毎週火曜日午後7時台エフエム沖縄『Share TIME』にボス・イケムラとしても沖縄の隠れた魅力を発信中!
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