お盆ボボンボンボン〜
だーるリバリバ
お盆ボボンボンボン〜
あいえなーでーじなとん!
お盆だよ、全員集合〜!
今年はあいにくもあいにく、、強烈な台風MAYSAK真っ只中の旧盆ロックンロールとなっておりますね〜。。
しかも旧盆ナカビの本日は、ワケンローチューズデーレディオもあるっていうのに。。
ということで、コロナに加えてこの強烈タイフーンも加わって、9月一発目のインビジブルもリモートでの出演となりました〜(´∀`)
昨日のウンケーも実家に寄れずにリモートウンケーで参加したしね、これからの世の中はますますリモートな世の中になっていくのでしょう(^^;
さて、そんな本日のインビジブルは、この旧盆に合わせて沖縄旧盆ならではのインビジブルをいくつか紹介してみました♪
1週間は追っかけ再生も可能なので、お盆で忙しく聞き逃したって方はこちらからどうぞ!
まず、お盆というものに対して、本土と沖縄では開催時期がずれているのは皆さんもご存知なはず。
日本本土はいわゆるお盆休みの帰省ラッシュとかって全国ニュースにもなるように、8月の13日から15日というのが定例だよね。
それに対し沖縄は、旧暦での開催になるので毎年違った日付になるし、8月にあったり9月にあったりもする。なので今回のように9月の平日に当たってしまったりすると、夏休み期間中でもないので、子供も親も結構大変してしまうってのがあるよね(^^;
地域によっては、ウークイくらいは学校を休みにしようと制定してくれる地域もあったりもする。
じゃ、何で同じ日本でこうも同じ行事の開催時期が違っているんだって話なんだけど、もともとは日本本土も暦自体は陰暦、いわゆる今で言う『旧暦』で生活をしていたわけ。
それが明治以降の欧米文化を取り入れた文明化によって、世界標準に合わせていこうと太陽暦、いわゆる新暦へと切り替えていくことになったと。
先祖の御霊を祀るという文化自体は相当昔から日本にはあったとのこと。
もともとは年に二回行うのが定例で、その一つが先祖の御霊を神格化していくことに繋がり年神様というお正月の祭りへと発展。
もう一つが仏教の『盂蘭盆(うらぼん)』という先祖供養の行事、および道教の『中元』という死者の罪を赦す行事と融合して日本独自の『お盆』へと発展していった。それが7月の13日から15日(または16日)までの日程であったと。
お盆に贈る『お中元』は、この道教の『中元節』から来ているとのこと。
で、明治期に日本は世界標準に合わせていこうと太陽暦に切り替えていくことになったわけだけど、庶民に言わせると、そんな急に暦を変えるって言われたって〜!という話だよね。
例えば我々に対して、『明日から旧暦に戻します!全ての行事は旧暦で行うように!』
と言われても、今のこんな便利な世の中にしたってなかなか難しい話。
なので、いざ冬場の正月はどうにかなったとしても、 当時、農民が大半なお国であった日本に置いて、新暦の7月半ば(旧暦の6月半ば)は農繁期に当たるため、大事なお盆を同時期の7月に開催するのは避けたい、とお盆時期を丸々1ヶ月ほど遅らせた新暦の8月13日から15日としたわけだ。
これが今でも大半の日本のお盆の時期であり、お盆休みやお盆帰省へと繋がっている。
ただし農繁期とそこまで深刻な関わりがなかった場所の中には、新暦の7月13日から15日にお盆を開催している地域もある。
一方、沖縄や奄美などは皆さんご存知のように今でもしっかり旧暦でのお盆を開催する。
やはりもともと琉球は中国の文化の影響が強いので、日本本土よりも陰暦に対する生活習慣が根強く残っていたこと、漁師が多いので月と潮の満ち引きを読みながらの陰暦での生活がより重要であったこと、さらには日本が新暦を取り入れた年代というのが明治初期、琉球がまだ琉球として存続していた時代なので、琉球は琉球で暦を立てる!という気概もあったんではないかと思われる。
それが今となっても旧暦を重んじる県民性となって残っているのであろう。実際ウミンチュは今でも完全に陰暦で動いているよね。だからこそ漁師町は今でも旧正月を盛大に行う。
さて、お盆自体も沖縄はまだまだ独特。
初日はウンケーと言ってご先祖様を迎える日。
本土では墓まで行ってお迎えをすることもあるようだけど、沖縄の場合にはお盆1週間前に七夕と言って墓掃除をしつつ、ご先祖様にお盆のお知らせをする。なので当日は玄関先でお迎えをする形でいいとされているわけ。
そしてウンケーの日にはウンケージューシー食べようね〜となるよね♪
これはなんでかって言うと、そもそもジューシーっていうのは雑炊であるわけだよね。雑炊は水分を多く含んでいて同じ米の量でもかなりかさ増しが出来る。だからこそいくら貧しくてもご先祖様を迎えるにあたっては、見た目の問題かもしれないけどもこれだけ気持ちを入れてお迎えしてますよってのを伝える意味もあったと。
さらにジューシーといえば強い香りのあれが特徴ですよね?
そう、フーチバー、よもぎ!
あの強い香りというのは、ご先祖様を迎えるにあたって、あの世からチガリムンという余計な霊まで着いて来た際に、そいつらにジューシーを食べられないようにするための対策なんだって。
ただしここにウチナーンチュの優しさもあって、逆にそのチガリムンたちが食べたり持っていってもいい『ミンヌク』というサトウキビの切れ端や野菜の切れ端を入れた小鉢も用意したりもする。
お盆真ん中の『ナカビ』は主に親戚周りがメインとなりますよね。
その際に『お中元』を贈るのが沖縄の習わしとなってますが、そもそものお中元の起源というのは先ほども伝えた道教の『中元節』。なので先祖や死者へのお供え物という考え方が正しくて、上司や目上の方に贈るという日本スタイルはごくごく最近になってからのことなんです。
で、トートーメーのあるお家では逆にたくさんのお客さんを迎え入れながらも、ご先祖さんが唯一ゆっくりできる日、家族と気兼ねなくユンタク出来る日でもあるわけです。
なので家族水入らず、豪華なクヮッチーというよりもソーメン汁をうさげたり甘いもの、ぜんざいや最近ではレモンケーキなどをうさげてゆっくりしてもらう日となる。
ちなみに伝統的な沖縄の家づくりでは、仏壇がある二番座は、客間である一番座と居間である三番座の間にあって家の中心となってますよね。
ここにも先祖崇拝の重要さを大きく感じさせられますよね。
そして、最後の日ウークイはそれこそ盛大に宴を開いてご先祖様にも存分に楽しんでもらって、
最終的にウサンデーをしてウチカビ燃やしてあの世までお見送りをするという流れですね。
その家族ごとの見送りに加えて、夜中から明け方にかけて地域の青年たちがしっかりと供養を踏まえてあの世までご先祖様を送り出すのがエイサーです。なのでその起源が『念仏踊り』と言われているんですね。
以前のインビジブルでもお伝えしてますが、エイサーの起源である念仏踊りは、福島のじゃんがら念仏踊りが発祥と言われていて、岩城の國の袋中上人が明の国へ向かうため、ある意味ではたまたま琉球に滞在した際に伝えられた踊りとも言われている。
今でこそ沖縄を代表する伝統芸能エイサーではあるけども、もともとはこういう起源・ルーツがあって今のエイサーに繋がっている。お盆という沖縄の一大行事の一つの、大事な先祖供養の一環であるということも知っておくとまたいいのかなと思うわけです。
今年は残念ながら大々的なエイサー祭りはことごとく中止で、明日の各地の道ジュネーも少なそうだけども、しっかりと一人一人先祖への感謝と安らぎを祈る気持ちで見送ってあげましょう!
放送後の一枚は、リモート画面ながら『エイサー』を踊ってるつもりの画!
ワワワワケンロー!!!
E.KEMURA
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