Invisible RYUKYU 第108回目は『琉球大学と首里城と、その地下に隠れたあるものとは』

Wandering Okinawa!

まだまだ底の見えないコロナの影響・・・、でも沖縄は自粛解除も宣言したし!

沖縄からでも元気にいこう!ロックンロールでね!

というわけで、ワタクシ自身も変わりなくロックンロールなチューズデーをかましてまいりました〜!

県内の学校では、どうにか卒業式くらいはできそうな状況にまでなってきているので、ここらで一つ!ということで、今夜のボス・ワンフレーズショー(いつ名付けた!?)では、尾崎豊のロックンロールすぎる卒業ソングで始めさせてもらいました(´∀`)

夜の校舎スクガラスこぼして回った〜♪

ウチナーンチュしか笑えん〜!てやつでね♪

そんなこんなで、まぁ一つ学校つながりという今宵のインビジブルだったわけなんですね(´∀`)

そう、西原にある学校と言えば!?

そうです!ウチナーンチュなら誰でも憧れるあの『琉球大学』がある町でもあるんですよね〜♪

実際には、あの巨大過ぎるキャンパスということもあり、実は西原だけではなく、宜野湾市、中城村にも跨って存在しているんです。

その敷地面積は医学部のある上原キャンパスを含めると126万平方メートルにもなり、東京ドームで言うと27個分の大きさにもなるんだとか!

その大きさをイメージしやすいところで言うと、まさかの大学キャンパス内に信号がある! キャンパス全体の外周が道路で囲われていて、それをループ道路と呼んでいる!

受講クラスによっては生徒は車で移動する!大学の中にダムのような巨大な池があり、その上を歩いて渡れる球陽橋というスリリングな橋まである!

まぁ、沖縄の人間にとっては大学生は車に乗るものっていうイメージあるかもしれないけど、本土の大学ではなかなかそんなことは無いからね。逆に本土から進学してくる生徒たちはかなりびっくりするらしい。

とは言っても、沖縄では電車も走ってないし、私生活そのものが車社会だから学生もそうなってしまうのも当然と言えば当然かもしれないけど。

そういう事情もあって、大学周りには中古車屋さんが多いよね。

そして総合大学というだけあって在籍する人数もすごい!学生だけで8000人、教職員2300人! これだけですでに10,000人を超えている!もう、ちょっとした街だよね(^^;

その琉球大学、今の西原にキャンパスが移ったのは実はごく最近のことで、1977年移転開始して1984年に移転が完了。

それまではどこにあったか?

そう、今でこそあの煌びやかな正殿が焼け落ちてはしまったけども、あの琉球王朝時代のキングのお城、首里城があった場所に琉球大学は当初開校したんだよね。

沖縄戦では、日本軍の司令部があった首里城地下壕はアメリカ軍にとって最大の標的となった。そのため首里城はおろか、首里の街、貴重な歴史的文化財も木っ端微塵に吹き飛ばされた。

そして戦後、アメリカ政権下のもと1950年に軍政府によって沖縄初の大学として琉球大学が設立される。

1972年の沖縄本土復帰を機に、日本の管轄下となり国立大学となった。

今年で開校70周年なんだってね!

当時の風景として守礼門の後ろに琉大校舎が見える写真や、龍譚池の頭上に校舎が見えてる写真などはかなり興味深い。

沖縄公文書館所蔵
沖縄公文書館所蔵

で、1977年から移転を開始するわけだけど、それはもちろん首里城の復元に向けてのプロジェクトが始まったからなんだよね。首里城があった場所にもう一度首里城を立て直そう!と。

そこで大学の西原移転が完了した後に現場の発掘調査が始まるわけなんだけど、その調査現場からはしっかりと王朝時代の正殿の遺構が発掘され出した。

そう、実は戦後焼け野原になった首里城跡に大学を建てるために、その場にそのまま土砂などを被せて土地の整備をした。それが言わば幸いして戦後40年の発掘調査では、発掘技術も飛躍的に向上し、王朝時代の首里城の遺構が綺麗な姿で出現し、様々な新しい歴史事実も解明された。

その遺構も現在はまた、土を被せて保存という形で地中に埋められていて、その上に今の首里城が復元されているという話。

実は世界遺産に登録されていてる部分てのはその地下の遺構そのもので、焼失前の首里城正殿にはその地下の一部の遺構を見学できる覗き窓もあったよね。

なので、実は今でも焼け落ちてしまった首里城の下には立派な遺構が眠っているんですね〜。しかも全貌はかなり巨大なんだよ!高さなんて1〜2メートルに達する遺構もあったり。

でもだったら今は見れないじゃん?

と思ってしまうよね、その遺構見たいよね!?

はいそこで!アタックチャーンス! 25〜25〜(´∀`)

なんと!現在西原の沖縄県立埋蔵文化センターでは、『首里城正殿跡出土品展』と称した特別企画展を開催していて、首里城正殿から発掘された出土品の展示、首里城復元の際に基礎資料として使われた貴重な歴史遺物が展示されています!

そしてそして!沖縄映像センターによって記録された発掘調査当時の映像も視聴することができるのです!

その映像内にはしっかりと発掘調査時に現れた首里城の遺構が何層にも渡って映し出されて、詳しく音声でも伝えてくれているので、すごく分かりやすいし首里城好きには衝撃度満点!

本当は企画展に伴う文化講座なんかも行われる予定で、自分も聴きに行きたかったんだけど、、コロナ事情により中止となってしまいました。。

しかし企画展示は5月10日まで開催予定なので、ぜひこの機会に訪れてその衝撃を味わってみてください!

埋蔵文化センター自体知らなかった、という方が多いかもしれないけど、琉大のすぐ近くにあって琉大キャンパスと医学部キャンパスの間くらいにある。

入場無料だし、常設展を見るだけでもかなりためになる。さらにはキッズ用体験学習室もあったりで、かなりお勧めな施設なんです♪

ぜひね、今はこういう世の中の状況でもあるんでね、時間をより有効に活用していきましょう!

放送後の一枚は、みんなでやってみよう発掘調査!

ィヨロシクロックンロール!!


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E.KEMURA

E.KEMURA

沖縄県内で、外国人向けのフリーペーパー Japan Update の運営を経て、現在は沖縄英字ウェブマガジン Okinawanderer の発行、国際交流プログラム開催、および外国人向けライフスタイルサイト Okistyle を運営する(株)琉球プレスの代表。日々外国人と民間業者との接点を作り出すコーディネーター、コンサルタントとしても絶賛驀進中! 2018年より毎週火曜日午後7時台エフエム沖縄『Share TIME』にボス・イケムラとしても沖縄の隠れた魅力を発信中!
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