ハイサイワケンロー!!!
すっかり肌寒くなってきた10月ですが、体長管理は大丈夫ですか〜!?
着る物や寝具のチョイスにも迷ってしまい体長崩しがちですからね、気を付けていきましょう〜!
さて!
本日もやりきってまいりましたよ! Invisible RYUKYU!!
今宵も聴いてもらえましたか〜!?
ボス・イケムラ、まままさかの天地真理を高音モノマネで歌うという、テメー公共ラジオ電波を何だと思ってるんだ!? とお叱りもウケそうなオープニングでスタートさせました(^^;
放送後に、ディレクターからも『ハート強過ぎっすね!』と、褒め言葉!?も頂きました(´∀`)
ラジコでも追っかけ再生可能なので、よければぜひ!
と、今宵はオキナワンダラー最新号から旧勝連町の特集をお届けしました♪
前々号では旧与那城町をピックアップしてお届けしたんでね、勝連もやっとかんとね(´∀`)
して勝連と言えば!
やっぱりの世界遺産にも登録された勝連城跡!
この城がカッコいいのなんのって♪
世界遺産群登録された県内の城跡の中でも最古の築城と言われていたり、その城の高さ故の景色! 中城湾を一望でき、海中道路も眺められ、石積みで出来た絶壁を見下ろせる景色はサイコー!
この場所で、かつて琉球ヒストリーを揺るがす大事件が起き、今も尚その事件はミステリーに包まれている。
そう、阿麻和利と護佐丸の乱ですね!
今日はそのへんをメインにお伝えしました♪
あまりにも有名な歴史ストーリーなので、細かい部分は割愛しますが。
時は琉球『尚泰久王』の時代、尚家にも世継ぎ問題のいざこざが生じて王府自体に揺らぎが生じ求心力が低下していく。
さらに各地の按司(豪族)たちが勢力を強め始める。
特に勝連按司である阿麻和利の成長は目覚ましく、それを牽制しようと尚泰久は自分の娘である『百度踏揚(モモトフミアガリ)』を阿麻和利に嫁がせ、さらに・監視の意味も込めて王府代々の忠臣であり参謀的な存在でもあった座喜味城主、護佐丸を中城城へ居城させる。
そこから物語は歯車が狂い急展開を迎える。
なんと義理の息子となった阿麻和利の方から、護佐丸が謀反を策略しているみたいだと尚泰久に耳打ちをする。
まさかと思いつつも時代が時代、尚泰久はまずは念のためと家来を偵察に向かわせる。
すると実際に中城では兵が戦闘訓練をしていたという。
そこで阿麻和利の言葉を信用し、阿麻和利と王府軍の連合軍で中城に攻め入る。
なぜに王府軍が自分たちを!? 護佐丸は何者かの策略かとも思ったが、どうあれど君主である王府軍に応戦することはできない、と自害してしまう。
遂に目の上のコブであった護佐丸を倒した阿麻和利は、次は首里を陥落させると意気込む。
その野望を耳にしてしまった嫁の百度踏揚は、父親である尚泰久を救うべく彼女の用心棒『鬼大城賢雄』と供に勝連から逃げ出し首里へ。
そのおかげで奇襲を避ける事ができた王府軍は阿麻和利の軍を迎え撃ち、逆に勝連城まで攻め込む。
後が無くなった阿麻和利は逃げ道であるウシヌジガマという洞窟を通り、一旦は城から逃げ出したが遂に囚われ打ち首となったという。
その云い伝えを具現化するかのように、阿麻和利の墓と言われる墓が現在読谷村楚辺にある。
それ以降勝連城は廃城となってしまった。というストーリーなのだが、やはり上の内容ではいろいろと不明な部分が多い上に、勝てば官軍、王府側のいいように作り変えた物語では?という声も多い。
実際、地元勝連に昔から語り継がれる阿麻和利の存在はヒーローそのものである。民からの信頼が高く、悪政を敷く前按司を討伐し善政を行なっていたとされる。実際、おもろそうしにも阿麻和利を英雄と讃える歌がいくつもあるようだ。
そんな阿麻和利が王府を騙し、護佐丸を悪に仕立て上げ、自分が王朝支配を企んでいたとは考えられないと。
そもそも王府軍の筋書きではないのか? という説も。 上に述べたように時は王府が低迷している時代、各按司が力を付け始めてきたことに危機感を持った王府がうまく2大勢力を利用して共倒れさせるよう仕込んだ。
また違った憶測では、この事件の後尚泰久より王位を受け継いだ息子尚徳王が悪政を敷き、それに嫌気をさした尚泰久のブレーンであった金丸が西原へ隠居。尚徳王が亡くなった際に、世継ぎが世子ではなく金丸となり第二尚氏が始まったことから、上の乱も全て金丸によって計算し尽くされた陰謀では?という見方もある。
どちらにしても説得力はある話だよな〜。
と、話がだいぶずれ込んじゃったけど。
いちおう上のストーリーを踏まえただけでも、当時はどれくらい勝連が栄えていて阿麻和利がどれくらいパワーを持っていたのかを知る事ができると思う。
そんな話を裏付ける大きな発見がつい最近にもありましたよね。実はここ、時間無くてラジオでは伝えきれなかった部分だけど。
2016年に勝連城跡からローマ帝国時代の貨幣、オスマン帝国時代の貨幣が発見されたと。
14世紀から16世紀の地層で発見されたローマ帝国時代の貨幣というのは、まさに勝連が繁栄を極めていた時代!
直接ローマなどと貿易があったわけではないと思うけど、アジアの国々を通してこのような西欧の貨幣までもが持ち込まれていただろうと。
どれだけ海上交易が盛んだったか分かるよね。
そしてこの貨幣の発見からもう1つ不可解な点が沸き上がった。
城跡の17世紀の地層からもコインが発掘されている。
17世紀と言えば、これまでの史実上では勝連城は廃城していたとされてるはずの時期。
しかしこの時代に貨幣が持ち込まれていたとなると、勝連城はその時代廃城ではなく誰かが住み、別の繁栄があったのかもしれない。
そういう全く新しい琉球の歴史がこれから明らかになってくるかもしれない!?
そう考えるとまたワクワクするね〜♪
ということで本日のInvisible RYUKYUは、わりとスタンダードな内容で琉球史を好きな方には物足りない内容だったかもしれないけど、やっぱまずはこの琉球の歴史史上に置ける最大の謎とも言える護佐丸と阿麻和利の乱を知ってもらいたい。
それを知った上かどうかで勝連や中城城を訪れるのは、空気の感じ方がまず全然違うからね。
少しでも琉球史に興味を持ってもらって、そのロマンを実際の現場で肌で感じてもらえたらと思います♪
ご拝聴テンキューどうも〜!
今日の1枚は、新刊を持っての阿麻和利ワケンローてことでの一枚です♪
ワワワケンロー!!!
E.KEMURA
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