大謝名・察度王で町興し!逆転宜野湾700年!

気付きとヒント

先日のNHK番組『逆転人生』にて、『逆転ゼミ〜地域再生ヒットの法則』と題した地方再生の成功例を取り上げていました。

面白い例として

卵生産で失敗しお米生産でも失敗したけど、それを掛け合わせた『卵かけご飯』専門店を出店し、まさかの大繁盛果たした田舎ビジネス!今では1時間待ちの行列もできるとか。

人気となったキーワードは『旅の中間地点』。田舎の弱さを逆転の発想することで長距離観光の休憩スポットに転換させ大好評を生んだんだと。今では農家直産の野菜なども販売し大人気!

他にもバレーボールに特化した体育館の話。どこにでもあるような無難な箱作りをするよりも、バレーに特化した施設づくりを行った。体育館の床やネットも公式仕様にし、スタッフもバレーに精通した人間を集めた。

するとその特化性が受けて稼働率70~100%を維持していると。

また、特徴の無い地方の水族館をクラゲ展示に特化したことで、赤字続きが大人気スポットに。 暗闇に光るクラゲの展示もこの水族館が発祥だとか。 

離島の学校の生徒数減少、過疎化問題に対しては、生徒から自主的にアイデアを出させ島外からの島体験を実施。島の生活、民泊などを通して人間力を育めると入学者数が倍増!

これからの地域活性にはフォロワーがすごく大事。それは地域にとっての第三の人口、『関係人口』と呼ばれ、地域に直接来ないけど地域を応援してくれる人たち。

地域の人口が少なくても、地域で作ったものを買ってもらう仕組みが重要になると。生産品・生産業社が増えてこれば自ずと労働人口、地域人口も増えてくるという考え方。

現代の『Z世代』と呼ばれる若者は、都会だからいい、田舎だからダメという感覚を持っていない。むしろ自分が大切にされる、必要とされる場所はどこかで居住地を定めるんだと。

こりゃ、これからの沖縄の地方、我らが宜野湾の地域活性にも色々なヒントになるな〜!とふむふむと観てはいたんだけども。

正直なところ、沖縄は現在日本で唯一人口の自然増加を保っている県で、増え続ける人口に伴いマンション・アパートが乱立し、観光ファーストで宿泊施設は乱立し、それらを煙たく思っている県民も多いと思う。

なので本土の地方過疎化問題に比べて、そこまで危機感を覚えてはいないと思う。

しかし、その人口増加も2025年を目処に減少に入っていくと予測され、本土並みの高齢化社会になっていくと見られている。

そうなるとどうなる? 増えていく地域のお年寄りたちを守り続けていくためには、財源を増やさないといけない。となると労働層の税金負担増はやむを得ないですよね。今の日本の政治力じゃ。

労働人口一人当たりの税額を増やさないと自治体が崩壊してしまう。

そんな中、昨日の番組からの今日の朝刊というすごい流れだったんだけど、今朝新聞にこういう記事が載っていた。

『宜野湾市の国保値上げ案』という見出しで、2022年に宜野湾市民の国保税を一人当たり平均9000円ほど値上げする検討に入っているとのこと。

その理由が

宜野湾市の国保加入者は平均年齢が高く一人当たりの医療費も高い。

一方で加入者は高齢者やパートが多く、一人当たりの平均所得が低い。

からだとのこと。

さらに

市の国保特別会計は収入不足が恒常化し、一般会計からの繰り入れが続き、2020年度は11億4千万円の赤字となっている。財政健全化のため国保税の引き上げが必要と判断した。

としている。

ちょっと、え?って疑問に思う部分もあるんだけど、これが現実のようなんです。

やり方他に色々あるでしょ!というのは自分もそう思うけど、ひとまずそこは置いておいて。

こうなってくるとさ、宜野湾に特に思い入れのない居住者の引っ越すきっかけや、これを機にもっと子育てに優しい自治区に移住しよう、やっぱ県都那覇に引っ越すかーとかいう流れが出てしまうことは想像に容易い。人が出て行く一方になる危険性。

宜野湾は今、確かにすごい微妙なバランスの時代に入って来ていると思う。古き風習が強く残る昔気質な地でもあれば、その土地の利便性に伴って外からの移住者が多い土地でもある。

しかしその双方を取り持つ交流事業が浅い、薄い。郷土愛を共有できていない、引き出せてない。

地元の住民からは、外からの移住者は挨拶もない、行事ごとにも参加しない、地元に関わろうという意識がないとの訴えがある。

逆に移住者からは、部外者的な疎外感を感じる、交流するメリットがない、そもそも機会がないという感じだろうか。

こういった人々の交流不足から出る不満+増税、さらに今のような日本の財政状況じゃ今後も色々な税金の値上げや物価上昇起こりうるだろうし、人々のギスギス感は増すばかりなのかも。

決して考えすぎじゃなく、危機感持った方がいいかもしれん。

そこでワタシは考える。

これまでも仕事に関連付けて、宜野湾の情報発信には他地区よりも結構力を入れて来た方だと思う。

ただ、宜野湾に寄り過ぎてないかとか、あまりにディープすぎる内容で引かれたりしてないかとの自問もあった。

しかし!昨日の番組、今日の朝刊から感じた危機に対して、自分が宜野湾に対してできることはやっぱりコレだ!と。

そして実は実は、今年2021年は我らが宜野湾市大謝名が生んだ琉球偉人中の偉人『察度王』生誕700年記念Yearなのだ!もっと大々的にPRしよう!って、今年はもうあと一月もないけどさ(^^;

単に良い立地・物件だから住んでみた、だけじゃなく、この土地にはこれだけ重要な琉球の歴史が眠っている、遥か昔からこれだけ人々に愛され続けている土地なんだってのを知ってもらい、郷土愛を共有してもらう! 

そうすることで必ず良い関係を築き上げることが出来るはず!

そんでもって、もう一つ背中を押されたのが、

つい先日、大謝名の自治区行事に参加したら、

『あ!ボスイケさんですよね?』

と声かけられて、

え〜!ここで声かけられる!?と思いながらも、はい!そうです(^^)

と答えたところ、

『動画観てますよ〜!いい内容ですね〜!

大謝名の察度の功績をもっともっと地元の人に知ってもらえるようお願いしますよ♪

察度が住んでいたとされる楼閣跡『大謝名・黄金庭』

察度はもちろんですけど、泰期も大謝名出身なんて知ってる地元人どれくらいいるか、それが伝われば地元の活性化にも繋がると思うんですよ〜! 今度は泰期を巡るツアーやってみてくださいね!』と。

残波岬に建つ泰期像 泰期は察度の腹違いの弟とされる

おぉ〜!嬉しい!

そうだよな、確かに贔屓目になっちゃってるけど、十分歴史に溢れた場所なんだし、発信することを喜んでくれる人たちがいる。そしてこれからの大謝名、そして宜野湾の大きな可能性秘めた町興しコンテンツにもなり得る!

なんであれば、オキワン歴史ツアーは継続しながら、宜野湾だけ別枠の企画を打ち立てても良いかもしれんな♪

もちろん、各地方各地域に歴史上のヒーローがいたりかつて重要なポイントだったりした歴史がある。

それを掘り起こし、地元の人間をも感化させ、それが町興しにつながり県外や海外からの『沖縄の理解』へとつながっていく。

そういうプロジェクトをこれからも進めていきたいと思います。

ワワワワワケンロー!!!


The following two tabs change content below.
E.KEMURA

E.KEMURA

沖縄県内で、外国人向けのフリーペーパー Japan Update の運営を経て、現在は沖縄英字ウェブマガジン Okinawanderer の発行、国際交流プログラム開催、および外国人向けライフスタイルサイト Okistyle を運営する(株)琉球プレスの代表。日々外国人と民間業者との接点を作り出すコーディネーター、コンサルタントとしても絶賛驀進中! 2018年より毎週火曜日午後7時台エフエム沖縄『Share TIME』にボス・イケムラとしても沖縄の隠れた魅力を発信中!
タイトルとURLをコピーしました