Invisible RYUKYU 第109回目は『琉球大学インビジブル建造物と偉人伝』

Wandering Okinawa!

卒業写真の〜あのヒートゥーが〜(´∀`) やんばる〜だったから〜♪

ロックンロール!!かなり無理のある替え歌で、ダーさん、あゆみさんも困ってしまってワンワンしてたしが!

ということで〜!琉球大学卒業生の皆さん!卒業おめでとうございます!

せっかくのめでたい晴れの日を、ものすごい縮小バージョンでの卒業式になったと聞きましたが、この4年間、または6年間の思い出と経験を元に立派な社会人としてより高らかに羽ばたいてください!

あ、琉大卒業式の司会はシェアタイム前パーソナリティーの『あおまき』さんこと、『あおいけ まきえ』さんが担当されたようですよ〜!

さて今週も!西原に位置する『琉球大学』についてのインビジブルをお届けしました〜! ぜひ、琉大卒業生の皆さんにも知ってもらい、今後の持ちネタとしてもらえれば幸いです♪

まず、琉球大学は軍政府によって1950年に創立されたという話を前回しましたが、初代の学長は『志喜屋孝信』さんという方なんですね。

この志喜屋さん、実はものすごい教育者であり尚且つ熱血政治家でもある。具志川市の宮里に生まれ、県内の中学を出た後に広島の師範学校を卒業、その後一旦熊本で教鞭を執るも沖縄に戻り首里高校の前身である沖縄県立中学の分校、県立二中に着任。

しかしそんなタイミングで、県立二中は一方的に中部の嘉手納に移され嘉手納の農林学校と合併するという流れになった。

そこで怒り浸透になったのは生徒たち、不満が爆発してストライキにまで発展した。そんな中、教員であるはずの志喜屋孝信は、生徒を先導する形でストライキの前線に立ち、再び二中の那覇移転を勝ち取り二中は県内の名門校へと成長していく。

その後40歳の時に二中の校長となり、トータルで25年もの間二中の発展のために力を注いでいく。

その二中こそが現在の那覇高校で、今でも県内の名門校として名を馳せていますよね♪

そしてここからもまたすごい!

二中を退職した志喜屋は、まだまだ沖縄には教育が必要だと考え私財を投げ打って、真和志村に『開南中学』を開講させた!戦前の沖縄では唯一の私立中学校だったという。

運営的には苦しかったものの、志喜屋の教育愛に溢れた学校であった。

しかし第二次大戦の10.10空襲で学校は焼け落ちてしまう。

その跡地に一時は開南小学校が開校するも、後の泉崎移転に伴いその場には開南と称する教育施設は実際には無くなった。

がしかし、当時学校があったエリアでは今でもその名残のまま『開南大通り』や 『開南交差点』、『開南バス停』などの名前が残っており、今もって市民に親しまれ続けている。というわけ。

そして戦後には志喜屋孝信は、米軍と地元住民との意思疎通を目的として組織された『沖縄諮詢会』の委員長を経て、沖縄民政府の初代知事にも任命されたのである。

知事を務める間も、戦争で焼け野原となった沖縄の地を再建しようと尽力を尽くし、その後琉球大学が設立されると同時に初代の学長となった。という凄い〜偉人さんなんですね〜!

そして琉大にはもう一つ沖縄の偉人によって手掛けられたインビジブルな建物があります。

それが『楓樹館』と呼ばれるいわゆる『博物館』!

大学の中に博物館が存在しているんですね〜♪ これも全国的にもかなり珍しいんだとか。

先週お伝えした構内のどでかい池、千原池に掛かる球陽橋のふもと、農学部キャンパス近くにあります。

この橋の手前右側あたり

この博物館、展示物だけでも物凄くって、県内に生息する動物の標本がずらりと並ぶ!ヤンバルクイナやイリオモテヤマネコもいます。

ヤンバルクイナとかノグチゲラとか
イリオモテヤマネコとか

昆虫や蝶々、コウモリ、貝殻なんかの展示数も凄い!

カラフルー!

実は一般向けに開放もされていて、誰でも見学することが可能♪

そして歴史的展示物もかなり貴重なアイテムが揃っていて、以前首里城漏刻門の話をした時の日影台という日時計の現物の破片があったり、

首里城正殿の大龍柱の破片が展示されていたり、

鎌倉芳太郎大先生が撮影した当時のあの首里城の写真なんかも見ることができる!

琉球漆器とか
金細工とか

更にビオトープと呼ばれる建物裏の庭ではヤギにも会えるし、かなり充実した時間を過ごすことができる♪

この『楓樹館』、実はもともと琉大が首里にあった時に、金城キク商会によって建物が寄贈され博物館として開館する。その後キャンパスが西原へ移った際には、南風原出身の偉大な建築家『金城信吉』さんによって設計され、建築された。

この金城信吉さんがまた凄い!

みなさんご存知のあの『那覇市民会館』、『奥武山陸上競技場』、『那覇タワービル』、『グランドキャッスル』などを手掛けた異彩を放つ一流建築家なんですね〜!

その異才ぶりはこの風樹館からも手に取るように分かる。茶色いレンガ積みの外観は沖縄のグスク跡や陵墓をイメージされたらしく、斬新な姿の中にも琉球が深く詰め込まれた感じを大いに受ける。

ぜひね、これだけ偉人インビジブルに溢れている琉球大学、散歩にもすごくいいコースになると思うし、子供達が将来ここに学びに来たい!そう思ってもらえると更に嬉しいですね!

機会あれば訪れてみてください♪

放送後の一枚は、ボス・ロックンロールセレクションで『Surfin’ U.S.A.』をお届けしたので、3人でサーフィンー!!

ワワワワケンロー!!!


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E.KEMURA

E.KEMURA

沖縄県内で、外国人向けのフリーペーパー Japan Update の運営を経て、現在は沖縄英字ウェブマガジン Okinawanderer の発行、国際交流プログラム開催、および外国人向けライフスタイルサイト Okistyle を運営する(株)琉球プレスの代表。日々外国人と民間業者との接点を作り出すコーディネーター、コンサルタントとしても絶賛驀進中! 2018年より毎週火曜日午後7時台エフエム沖縄『Share TIME』にボス・イケムラとしても沖縄の隠れた魅力を発信中!
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