忍び会う恋を〜包む夜霧よ〜♪
夜霧よ〜今夜も〜ありがとう〜(´∀`) テンキューどうも〜!
ということで、今宵はイケムラ裕次郎で石原裕次郎の大ヒット曲『夜霧よ今夜もありがとう』で始まりましたが♪
まさに夜霧が隠してくれる男女の逢い引き、挽肉じゃねー(  ̄っ ̄)! いや、忍び逢う恋というのがぴったりな今日のインビジブル!
そう、昭和の色男が『石原裕次郎』ならば、琉球史上ナンバー1の色男こそが!
今沖縄中を話題沸騰させている『尚円王』こと『金丸』なんですね〜(´∀`)
今宵インビジブルでは、そんな金丸の数多き恋話をお届けしました(´∀`)
おふざけ満載な今夜の放送、ラジコにて追っかけ再生も可能ですよ♪
金丸は伊是名在住時から島切ってのハンサムボーイで、島の娘たちを虜にして止まなかった。そんな彼のモテぶりに村の男どもは面白いはずあるわけもなく、水泥棒のレッテルを貼り彼を痛めつけようとする。その頃には実はすでに金丸には嫁もいて、嫁と幼い弟を引き連れ島を後にすることに。この頃からすでに首里で働き成功したいという野望はあったのではないかと思われる。
伊是名から国頭の宜名真へ
伊是名から流れ着いたのは国頭の宜名真、本島最北端の辺戸岬にほど近い海辺の集落であった。現在、金丸が当時住んでいたと言われる場所は『宜名真御殿』、『宜名真神社』として地元の方々から崇められる場所となっている。
その宜名真で金丸はとある男に出会う。彼の名は『奥間鍛冶屋(オクマカンジャー)』、国頭の奥間で鍛冶屋を営む正義感の強い男であった。
流れ者の金丸にも良くしてやり、金丸が再度宜名真でもよそ者として迫害を受け始めたところで、与那覇岳に匿い、命からがら村を脱出させた。この脱出劇の際に嫁と弟をこれ以上連れて回るのは危険だと思い、逸早く出世して迎えにくることを誓い、宜名真に置いて行ったと思われる。
その後金丸が尚円王となった際、奥間鍛冶屋の恩に報いるために奥間鍛冶屋の長男を国頭地頭に取り立てようと打診したが、長男は鍛冶屋を継ぐと断ったので、次男を国頭地頭に取り立てた。
その際にそのあまりの喜びを歌にしたのが『カジヤデ風』、そう、沖縄の結婚式開演では必ず流れる喜びの歌、『かぎやで風』なのであると。
その後代々そちらの家計は国頭地頭として繁栄し、今では子孫の家の敷地内にフイゴ(火を起こす道具)が祀られ歌碑も建てられている。
宜名真から汀間へ
命からがら逃げ出した金丸は首里を目指し南下、途中名護の汀間に立ち寄る。そこで水汲みをしている娘と出会い、モテメンビーム!!娘はたちまち金丸の虜になり、夢中になっていく。金丸もしばらく汀間に居を構え娘との仲も深まっていった。そして娘の日々の水汲み作業を気の毒に思い、これまでの知識と経験を生かしなんとそこに井戸を掘るのであった。
その井戸が現在も汀間の集落に存在しており、金丸泉(カニマンガー)と呼ばれ今でも水が湧き出ている。
そこでの生活には不満もなく心地よかったが、やはり首里への野望を捨てきれない金丸は後ろ髪を引かれながらも汀間を後にする。しかし別れを悲しみに悲しんだ娘のお腹には命が宿っていた。その子孫はその後村のノロとして大いに繁栄していったと言われてる。
汀間から内間へ、その間にもあのハンサムボーイ伝説!
その後定説ではさらなる南下の道中、越来あたりで越来王子と初めて会ったとか、内間まで南下し内間ノロとの出会いへ話は進んでいくんですが、実はその道中にも非常に気になるストーリーがある。
組踊の代表作『執心鐘入』がありますよね。
その主人公である琉球きってのハンサムボーイ『中城若松』、実は彼、金丸の息子であるという説が有力視されている。金丸と安谷屋ノロの間に生まれた子であると。一人の女を鬼に変えてしまうほど夢中にさせてしまうハンサムぶり。これはハンサムすぎる父子として大いに辻褄が合う!
ハンサムハンサムって言い過ぎるとお笑いコンビ『ハンサム』の仲座センパイと護得久先生の顔もチラホラ浮かんできちゃうけど、もうハンサムレベルで言ったら全然違うからね、ってそれも失礼だけど。。
西原間切の内間で熱愛
その後金丸は、首里の目と鼻の先、西原の内間まで辿り着いた。そこで新たに居を構え、一人どうすれば首里の王府で仕事にありつけるかを考えていた。そんなある日、金丸が炊事をしている際に、内間ノロ(娘)が金丸に気付き近づく。ここでまたハンサムビーム!!内間ノロは一気に金丸に惹かれてしまい猛アタック!二人は愛を育見始める。その内間ノロと金丸が出会ったとされる場所がナコーモーと言って国道329沿いに祠がひっそりと佇んでいる。
またその近くには金丸が住んでいたとされるカヤブチ御殿、
内間ノロが住んでいたとされるノロ殿内もあり、
国道からたった一本中に入っただけでものすごく時代をタイムスリップしたかのような空間が現れる。というか空間が残されている。やはり地元の方々にとって金丸はものすごく尊い存在なんだな〜というのを感じる。
この時代あたり前後、金丸は尚泰久に才能を見出され野心通り首里王府で働く夢を叶える。バリバリ頭角を表し、尚泰久が王となった際には内間領を与えられ内間領主にもなる。そこでもまた浮いた話が出てくるんだけども、もしかしたら内間にこだわった理由がそのノロとの恋愛事情にもあるのかもしれないね。
ただ、現在まで代々内間御殿を受け継いできているのは、その内間ノロとはまた別の女性の家系らしい。
尚円王となった後にも、歴史を動かす女性と出会う
その後金丸はまさかまさかの農民出からの王様、尚円王となるわけだけども、ここからの第二尚氏の始まり直後にもある女性が大きく絡む歴史的クーデターが起こることになる。
それがあの尚円王の後妻である『オギヤカ』!
この女性の存在こそが、その後の琉球を大きく動かしていく1大ポイントになるのである。
そのあたりの話が明日のドラマ尚円王でも描かれるんじゃないのかなと思っています。
ここまでくると『ハンサム』が故に時代が大きく動いた、いやむしろ『ハンサム』だったからこそ琉球史をここまで大きく動かせたとも言えるのかもしれないね。
明日のドラマもみんなで楽しもう〜!!
放送後の一枚は、今日ネタ一番盛り上がった? かぎやで風の舞を3人で(´∀`)
ワワワワケンロー!!
E.KEMURA
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