伝統琉球菓子の歴史を探る!スイーツワンダリング!

OkinaWanderer

スイーツ大好きワケンローラー!!!

というのは、わりとロックンローラーあるあるで、、

何でかね〜? ワタクシの周りのロックンロール仲間は結構な割合でスイーツ大好きが多いんですよね。

かくいうワタクシは、甘いものが苦手なワケンローラー(^^;

ほとんど口にしないし、お酒飲みながら甘いものなんてシンジラレナーイ!!

という、むしろ辛党も辛党なんです。

なもんで、沖縄、いや琉球には独特なお菓子が昔から存在する、王家やロイヤルファミリーでしか食すことが出来なかったお菓子系がいろいろあったということは知ってはいましたが、如何せん興味が湧かなかったんですよ(^^;

『そんな伝統あるお菓子が今の時代にも食べられるんだ!? ぜひ食べたい!』

とはならなかったんですね(^^;

しかし、次回浦添美術館さんの『きらきらひかる展』を紹介することに派生して、ちょいと次号は文科系の歴史系でまとめようと『琉球の伝統菓子』という特集も組む事にしたんです。

ちょうど今、那覇の市立歴史博物館で『首里・那覇のお菓子たち』展も行なわれていることもあってね。

で、いざその琉球菓子の歴史をリサーチし、先日実際に伝統菓子店(製造も行なっている)に足を運んでみると!

な、な、なんとも興味深い(」゚ロ゚)」!! 奥が深い!! しかも試食させてもらった全て美味しいしが〜!!

まさにそれこそ食わず嫌いだった!!ということを思い知らされたんですな〜( ̄Д ̄;)

上でも述べたけど、現代にまで引き継がれる伝統琉球菓子店というのは本当に由緒ある老舗菓子店で、それこそ当時から王家御用達であったわけで、今でもその流れを継いだ菓子店でしか製造できないお菓子たちが何種類もあるわけなんです。

さらにお菓子作りの歴史も面白い!

那覇市歴史博物館の説明を引用させてもらうと

琉球王国時代、中国からの冊封使や薩摩藩の在番奉行をもてなすのに出されたのが、料理であり、菓子でした。王家の祝儀や法事でも特別な料理やお菓子がだされました。当時、料理やお菓子を作る人を包丁人といいますが、包丁人が作る料理やお菓子は接待用であり、儀礼用で、庶民の口には入りませんでした。
1879年の琉球処分(沖縄県設置)以降、中国や薩摩藩への接待はなくなり、包丁人は活躍の場を求めて、首里・那覇に下りていきました。首里・那覇では、自由に商売が始められ、本土から菓子職人や製造技術も入り、お菓子専門店も開店しました。庶民が求めやすいお菓子も作られましたが、通常は行事ごとのお菓子を作るのが普通でした。
今回の企画展では、接待用のお菓子から庶民が口にするものまで、首里・那覇を中心に作られたお菓子の数々を写真パネル等で紹介します。

那覇市立歴史博物館

という風に、当時の包丁人という特別な役職の流れを継いで、由緒ある、伝統ある菓子を今でも作り続けている菓子店を回ってきたわけなんです。

そういう話を聞くだけでも面白いんだけど、それぞれのお菓子1つ1つに込められたストーリーだとか、各菓子店さんの誇りと人情みたいなものがとても印象的でしたね〜!

琉球の伝統菓子としては『金楚糕(ちんすこう)』はもちろん定番中の定番、『薫餅(くんぺん)』まではそこそこ知られている、『鶏卵糕(ちーるんこう)』くらいになると知ってる人は知ってる、しかしそれ以外にも『花ぼうる』、『闘鶏餃(たうちぃちゃう)』、『千寿糕(せんじゅこう)』などなど、自分も全く知らなかった当時からある高級菓子が今でも作られ販売もされているんです!

と言っても、上記それぞれのお菓子の名前の漢字を読んでるだけじゃ全くイメージも出来なければ、それこそ中国語じゃねーか!? と思ってしまうことだと思うけど、まぁそのお菓子たちのルーツはやっぱり中国なんでね(^^;

で、回って来た菓子店さん。

まず『新垣カミ菓子店』さん

新垣カミ菓子店では手作りにこだわった『花ぼうる』が有名!

新垣カミ菓子店では手作りにこだわった『花ぼうる』が有名!

新垣カミ菓子店さんのお菓子は毎日焼きたてが首里城公園に収められていて、観光客含め皆さんも首里城内の『鎖之間』で当時の気分に浸りながら食す事ができるんですよ♪

出来立ての花ぼうると、クンペンを頂く♪ ま、まーさんしがー!

出来立ての花ぼうると、クンペンを頂く♪ ま、まーさんしがー!

それから『橘餅(きっぱん)』、『冬瓜漬(冬瓜漬)』という、琉球王朝時代からの銘菓を今でも作り継いでいる『謝花きっぱん』さん

契約農家さんから仕入れている冬瓜とのこと。で、でかい!

契約農家さんから仕入れている冬瓜とのこと。で、でかい!

当時の人たちが、こういう高級菓子を食べてセレブ感を味わっていたんだな〜というロマンすら感じますね(´∀`)

ここでも試食させてもらったんだけど、冬瓜がスイーツになるなんて!! でもコレが美味しいのよ! 泡盛にも合うってよ!? 今度試してみよう♪

甘いんだけど、ほんとオシャレな味ってーのか高貴な感じ♪

甘いんだけど、ほんとオシャレな味ってーのか高貴な感じ♪

それぞれのお菓子の特徴などに関してはまた後日に記事となった時に詳細を書くとして、今日は琉球菓子1つにしても面白すぎる歴史背景があったんだな〜、それをしっかりと熱く継承している方々がいるんだな〜、ということをお伝えするに留めておきたいと思います。

バッチリ外国人にも興味持ってもらえる内容になるね♪

あ、ちなみに『謝花きっぱん』さんの現店主は、ワタクシ E.KEMURA の高校の同級生なんです(^^;

なもんで、突撃となりのきっぱんさん、てな感じでアポも無しで突撃してみたんですが、快く受け迎えてくれて為になる話が聞けました〜!

ということで、9月25日号では琉球スイーツの特集もお届けしまーす!

我こそも!と言う方は、ぜひ早めにご連絡ください♪

ワワワケンロー!!!


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E.KEMURA

E.KEMURA

沖縄県内で、外国人向けのフリーペーパー Japan Update の運営を経て、現在は沖縄英字ウェブマガジン Okinawanderer の発行、国際交流プログラム開催、および外国人向けライフスタイルサイト Okistyle を運営する(株)琉球プレスの代表。日々外国人と民間業者との接点を作り出すコーディネーター、コンサルタントとしても絶賛驀進中! 2018年より毎週火曜日午後7時台エフエム沖縄『Share TIME』にボス・イケムラとしても沖縄の隠れた魅力を発信中!
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