Invisible RYUKYU 第26回目は『沖縄空手&沖縄空手国際大会』

Wandering Okinawa!

うりひゃー!

今日で7月も最後! 

今宵のInvisibleも聴いてくれましたか〜!?

お聴き逃した方はラジコでどうぞ!

さて、今回の内容は、いよいよ明日から始まる『第一回沖縄空手国際大会』に絡めて、『空手会館&沖縄空手国際大会、プラスちょいとだけ沖縄空手について』という感じでお届け予定でしたが、実際の所は『空手の歴史』についてで大幅に時間取られちゃったね(^^;

空手はかなり奥が深い伝統武術だし、流派もいろいろあったり未だ判明していない歴史なども多々あるので、こんな空手素人のワタクシごときが御託を並べるわけにはいかないので簡単に簡単にと思いつつも(^^;

沖縄が空手発祥の地ということを伝えたいがあまり、結局そこメインでお届けしちゃいました(^^;

そちらのフォローアップをブログにてちょこちょこと。

まず、今や世界各国に競技人口が1億人にも上ると言われる空手、そのルーツが沖縄であるということはわりかし?知られているかと思いますが、背景までは知られてない部分も多いと思うのでそのあたりをね。

琉球王国時代から士族や文官たちの間で島独自の武術『手(ティー)』として発達し継承され、時代と供に中国の拳法や日本の武術にも影響を受けながらも琉球特有の武術『唐手(トーディー)』として確立されていく。

その後琉球処分〜廃藩置県に伴い、混乱の時代を経て唐手の継承が危ぶまれるも先人たちの尽力あって明治時代には学校教育の一環に取り入れられ県内に一気に普及していく。

さらに本土へ渡った唐手の達人たちが、唐手の礼節を重んじる武術の普及、さらには格闘の場での実戦を通して一気に琉球武術が日本本土へ広がる。

ここに面白い逸話が1つあって、県内でも最強空手家と謳われた『本部朝基』が大阪で空手普及活動している際に、京都にてとある異種格闘技戦の大会に遭遇。自身も飛び入りで参加した際に、相手は厳ついロシア人のボクサーだったという。

しかしいざ戦いが始まると、本部がたった一撃でその巨漢ボクサーを倒してしまったという。

その逸話は瞬く間に日本全国に広がり、果てはハワイ、アメリカにまで届く事になる。

実は King of Rock’n’Roll と称されるエルヴィス・プレスリーの空手の師匠、エド・パーカーも本部のこの偉業から多大なる影響を受けたと明言しており、言うなればエルヴィス自身も沖縄空手の影響を多いに受けて空手を学んだということになるわけだ。

ここに我らがロックンロールスーパースターエルヴィスと沖縄が、はっきりと結びつく接点が見えたことに衝撃を覚えるよね♪

また戦前に沖縄から移民としてハワイや南米へ渡ったウチナーンチュが現地で道場を開き、その地でも空手は広まっていく。

さらに戦後には沖縄に駐留していた軍人たちが道場に通い空手を習得し、本国へ帰って道場を開きさらなる広がりを見せていく。

ヨーロッパへは沖縄や本土からの空手指導員が渡って道場を開いては門下生を増やしていく。

このようにして、こんな小さな島『琉球』から空手は徐々に世界に広がり、今や1億人を超す愛好家がいて、2020年にはオリンピックの正式種目にもなった。

これだけでもスゴいことだよね!?

東京オリンピックでは、ぜひウチナーンチュの金メダルを見てみたいもんだな(^^)

欲を言えば空手の競技だけでも沖縄で開かれて欲しかったな〜。

と、空手の歴史はこれくらいにしておいて、ブログでは空手会館の見所等もお伝えしましょう♪

まず、ロケーションも興味深いところにあって、豊見城城跡という場所に空手会館を建てたのよね。

特別道場『守禮の館』 特別な演武の時しか開かないらしい。

特別道場『守禮の館』 特別な演武の時しか開かないらしい。

この豊見城城跡、実は15年ほど前までは鹿児島の岩崎産業という大手企業が土地を所有していて、豊見城城跡公園として整備され一般でも訪れる事ができていたそう。

しかし今は空手会館の敷地のみ立ち入る事が可能で、会館前方に見える城跡の名残のような場所にはハーリーのウガンの時に関係者が入れるのみらしい。

豊見城城跡、雰囲気あるよね〜!

豊見城城跡、雰囲気あるよね〜!

ただ、今後また城跡として再整備しホテル等も備えた歴史教育とレジャー、スポーツ等を絡めた大型複合施設の計画予定であるそう。

豊見城は以前にも伝えたように、現在日本全国的に見ても成長度が著しい都市なので今後の発展に大きな期待が寄せられますね。

と、空手会館に話を戻して、こちらの空手会館、名前のイメージだと空手に関係無い人が訪れるのは場違いじゃない? みたいな感覚無いですか?

実際自分自身も、今回は取材があってお邪魔することができたけど、もしも何の関連も無ければ訪れる機会に恵まれなかったのかも(^^;

でも、実際訪れてみて、これは県民なら一度は行っておくべきかな!と思えるくらいの良い施設だったので、メディアという立場的にもぜひぜひ皆さんにお勧させてもらいたい施設となってますよ♪

まず、本格的な道場! 組手競技4面を取れるという大きな造り! 客席は380人収容できるらしい!

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で、ここを使ってのトレーニングも可能だし、道場クラスやイベントを行なうこともできるらしい。

さらに施設には鍛錬室、研修室があり、こちらの利用もかなりリーズナブルな料金で使用することが可能。

空手関連の使用じゃなきゃダメということではなく、自分が取材に行った時もフラダンスの練習で使っていた(^^; 

となると、いろいろなレッスンクラスやセミナールームとしても面白い使い方ができるんじゃ!?

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シャワールームも完備してるよ♪

それからもう1つの目玉が『空手資料室』

本格的に空手の歴史が学べる他、各流派の系統図やそれぞれの流れ等も分かりやすく表記されている。

空手の歴史に興味あるって人にはとてもいい教材となるはず。

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ミニシアターも備わっていて、映像にて空手のヒストリーも学べるし、昔からの伝統的空手鍛錬器具の体験も可能!

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鉄下駄やカーミという握力を鍛える器具にも触れる事ができるよ(^^)

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その他にも空手に関する資料や展示物が満載で、空手に関して全く知識が無い人でも興味が湧いてくるはず♪

これから沖縄はさらに世界規模の島になっていくし、なっていかないといけない。

そうなると『空手』は今後ますます間違いなく沖縄を代表する観光コンテンツアイコンの1つになっていく。

であれば、県民としてもある程度の知識はあった方がいいし、沖縄が世界に誇る武術だということくらいは教えていきたいよね。

明日から始まる沖縄空手国際大会に集まって来る世界の空手家も、空手の聖域である沖縄を訪れていろんなものを見て感じて帰ってくれるはず。

そしてまた来たい!と思ってくれるはず。思わせなきゃいけない!

ということも踏まえて、明日からの沖縄の動きを見てみて欲しいなと思うわけです。

あ〜空手もやってみてーなー!!! エルヴィスもやっていたわけだし、武道に年齢は関係ないはずだからね!

いや〜、深い! 空手をここまで普及させてきた先人たち、まさにロックンロールだね!

放送後の一枚は、なんちゃって空手ポーズ! 空手っつーよりも、どーみてもブルース・リーだなこりゃ(^^;

ワワワケンロー!!!!

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E.KEMURA

E.KEMURA

沖縄県内で、外国人向けのフリーペーパー Japan Update の運営を経て、現在は沖縄英字ウェブマガジン Okinawanderer の発行、国際交流プログラム開催、および外国人向けライフスタイルサイト Okistyle を運営する(株)琉球プレスの代表。日々外国人と民間業者との接点を作り出すコーディネーター、コンサルタントとしても絶賛驀進中! 2018年より毎週火曜日午後7時台エフエム沖縄『Share TIME』にボス・イケムラとしても沖縄の隠れた魅力を発信中!
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