ついに本日、沖縄県独自の緊急事態宣言発出されましたね。
いつまで続くのかこのコロナ騒動。。
しかし沖縄には鬼さえも退治するほどのパワーを持つ『ムーチー』があります!
そのムーチーが明日、旧暦の12月8日ですね!
ということで、今週のインビジブルは『ムーチーと風水・大里鬼伝説』についてお届けしまーす!
我が家でもしっかりムッチムチなムーチー作りましたよ♪
皆さんはもう作りましたか〜!?
最近ではムーチーミックスなる奇跡の餅粉も販売されていて、誰でも簡単にムーチーを作ることができますよね♪
今日は本題に入る前に少しばかり英語のレッスン
それがこちら!
Rice Cake
餅粉は『Rice cake flour』と言えば通じます。
花の『Flower』ではありませんよ。粉という意味の『Flour』です。
餅は『Rice Cake』、餅つきは『Rice cake making』だとか、そのまま『Mochi Pounding』と言いますね。
『Pound』には、ドンドン叩くとか強打するとかの意味があります。
重さの『ポンド』もここから来てるんですね。
パウンドケーキもこの『Pound』、1パウンドから来てるわけです。
ところで『餅つき』は外国人の方にとって、かなり人気の高い行事、体験なんですよ。
年末から正月にかけて、我々の方にもほぼ毎年のように『餅つきはどこにいけば体験できる?』とか、『子供に餅つきをさせたいんだけど』という問い合わせがあるくらい。
その都度、近くの公民館だとかテーマパークなどに行けば体験できるよ!と教えてあげてるんだけど、今年はさすがに軒並み餅つき大会も中止で、教えてあげることができなかったわけ。
それくらい彼らの中で日本で『やってみたいこと』の上位に入る体験なので、例えば事業されている方とか、飲食店経営されている方などは、この新春時期に『餅つき大会やるよ!』とか、餅つき参加者募集中!とか募ると、いい集客告知に繋がると思います♪
そして沖縄の『モチ』と言えばこちら!
『ムーチー』
なわけよね!
ムーチーも在沖の外国人には結構人気ある沖縄の食べ物♪
我々も今回、ムーチーレシピを動画に撮ってYouTube アップして、より多くの方々にムーチーを自前で作って食べて欲しいなとトライしてみてます♪
と、ムーチーという漢字、書けますか?
そう『鬼餅』と書いてムーチーなんですよね♪
ムーチー伝説でも知られている、兄と妹の昔話がありますね。
その昔、首里の金城に兄と妹二人の兄妹が住んでいて、妹が早くに嫁いだ後、兄の方が大里の洞窟に住み着き人喰い鬼となってしまう。
そこで妹が鬼である兄を退治するため金城に呼び寄せ、高台にて兄には石の入った餅を食べさせる。そして妹は、あたかも自分もその硬い石の入った餅を食べているかのように見せかけ、鬼が怯んで動揺したところを崖から突き落とすという話ですね。
まぁ、ラジオですので子供向けのお話で留めておくとして。
その伝説の舞台となっているのが、首里の金城町の内金城嶽、まさに『金城町の石畳』途中から1ブロック中に入ったあたりになっています。
住宅街からたった1ブロック入っただけなのに、その一帯だけもう全然違う雰囲気に包まれていて、すごい空気感を感じる場所。
そこには樹齢200年〜300年とも言われ、国の天然記念物にもなっている『金城の大アカギ』が数本存在し、その大木の中には根元に大きな空洞がポッカリ空いたアカギもあって、まさに自然が創り出した祠のようにも見える。
そこに目の前を遮る断崖、この崖こそ妹が鬼である兄を突き落としたと言われている崖ようだ。
さらには、赤い格子がより厳粛さを物語る大小二つの御嶽が現れ、この小さい方の御嶽に鬼の角が祀られているんだとか。
この話が基となって、ムーチーが鬼の餅と書かれるようになったらしいんだけど、
実は、日本の昔話ともすごく通づる部分があるように感じられる。
鬼と桃太郎と鬼ムーチー
もともとのムーチーは、『高きび』というキビの一種で作っていたらしい。
今でも『トーナチン』と言って、ムーチーの材料として入れる地域もあるんだとか。
そして『キビ』と言えば思いつくのは!?
そう『キビ団子』だよね。
桃太郎が鬼退治に向かう際に、『猿』『キジ』『犬』に分け与えて家来にして連れて行ったのが『キビ団子』
キビで繋がるよね〜!
そもそも遥か昔から、『桃』には魔除けや厄除けのパワーがあると伝えられてきている。
その桃から生まれたのが『桃太郎』であり、鬼ヶ島へ鬼退治をしに行く話だよね。
雛祭りを『桃の節句』と言うのにも、女の子に災難が降りかからないようにという厄除けの意味が込められている。
では、沖縄での桃と言えば?
そう、ムーチーを包む『月桃』なんです!ここにもやっぱり『桃』が!
さらに、鬼という怪物は何が元になっているかご存知ですか?
角が生えて、虎のパンツを履いている。
これは昔から『鬼門』とされている東北の干支、『丑年の角』を持ち『寅年のパンツ』を履いた怪物なんです。
日本では、この東北鬼伝説によるところからの蝦夷になぞらえている部分もありますね。
事実、東北では現在でもナマハゲなどの鬼が多く語り継がれている。
そこで桃太郎は『裏鬼門』と呼ばれる、東北と真逆の南西の干支、『申』『酉』『戌』 を家来として鬼退治に行くわけなんですね。
そして、ここからは勝手にボス伝説ですが、それがこちら!
鬼はなぜ大里に住み着いた
ムーチー鬼伝説の舞台と言えば、先ほどから伝えている『首里の金城町』、そして鬼はなぜか『大里』の洞窟に住み着くんだよね。
なぜ大里だったのか? 大里の人にとっては迷惑な話じゃない?? 近年では地域おこしに一役買ってるからいいものの。
ここで思い出して欲しいのが、
以前にね、首里城の風水の紹介したよね。
首里城正殿を目の前にして立った時、風水の流れで読むと、正殿の後ろ側が北になり、弁ヶ岳が北の玄武、正殿右側が東の青龍、西側が白虎、南が朱雀という獣神に囲い守られている。
ということは、同じように正殿を目の前にして方角を定めた時、首里城の東北に当たる土地というのは?
そう!まさに大里なんです!!
おそらくは、東北鬼門説に準じて、首里城の東北に位置する大里に鬼を住まわせたということなんじゃないかと思うわけです。
その鬼退治をしたアイテムがムーチーであり、『桃』の字が付く月桃で巻かれ健康祈願や厄除けとして作って食べるという話。
桃太郎とも繋がりますよね〜!
ムーチーを炊いた煮汁は、家の周りに撒いて魔除け厄除け祈願をしたりもしますね。
さて明日はムーチー!
今日今からでも間に合います!
ぜひムーチー作って食べて、ワンムーチーで!コロナという鬼もやっつけましょう!
ということで、放送後の一枚は!
鬼となってワワワワケンロー!!
E.KEMURA
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