Invisible RYUKYU 第127回目は『遊んで学んで家族向け、最新設備満載の羽地ダム!』

Wandering Okinawa!

『下校の時にボコボコニなる~6対1じゃ袋叩きだ~、

羽地来ちゃったしアチコチ観たい~ (´∀`)  羽地ダムはどこだ~♪』

ということで、ハイロウズの名曲『青春』から『鼻血出ちゃったしアチコチ痛い~』をパクッてスタートさせてもらいました本日のインビジブル琉球!

ラジコの追っかけ再生でも1週間は聴くことができますので、聴き逃したって方はぜひ!

さ~、さすがにコロナも第二波と呼んでもいいのではないでしょうか、、日に日に感染者数も増えて個人的に何が困るって、インビジブルの紹介できる場所が限られてくるってことがあるんだよね~(--;

てめーの個人的な事情なんか知るか!と言われればそれまでですがね(^^;

本日お伝えした羽地ダムのダム資料館も、2月に一時閉館してからもう5か月も経ってるのに未だ閉館したままで、ダム見学会も開催できず、、せっかくのあれだけ素晴らしい資料館施設を見て体験して回れないのはすごく残念なんですね。

特に子供たちにとっては(大人もですが)、一生に一度しかない2020年の夏であったり夏休みであったり思い出であったりもするわけで、どうにか感染リスクを十分に避けた上で楽しめるインビジブルをお届けしよう!と奮闘しているところなわけです!

そこで本日の羽地ダムインビジブルでは!資料館や見学会を無しにしても十分に楽しめる、そして同時に大いに学べる施設紹介をしてみました~ (´∀`)

まず、羽地ダムというのはもちろん名護市の羽地にあって、名護市街から20分ほどで着くロケーションもグッドなダムなんです。

そして何が楽しいかって、やっぱりダムなら水遊び!おそらく水遊び環境としても県内トップのダムじゃないでしょうかね。

羽地ダムの堤体、堤防の一部に『洪水吐』というダム池の水が流れ落ちてくる高さ60m以上、幅が10mくらいのコンクリートの巨大な坂道みたいなのがあるんだけど、その坂を落ち切った水が一時的に坂の下のプールみたいな場所に貯められて、そこから緩やかにせせらぎのように広場を流れて羽地大川の下流に合流する仕組みとなっているわけ。

で、その洪水吐下のゆるやかな浅瀬付近が『川遊び広場』として開放されていて、子供たち、家族向けの憩いの場となっている。

そんな巨大なダムの下で危なくないの?と思う方もいるかと思うけど、確かに大雨の後などでは遊ぶのも禁止にはなるけど、日々しっかり管理されていて深さも無いし小さい子でも気を付ければ割と安心安全にあそぶことができる。

堤体とは逆方面

もちろん川にはいろいろな魚も泳いでいるし、エビやカニなども発見することもでき、網を持った子供たちがわんぱくに遊びまわっている。

これだけの自然の山々に囲まれて、さらに壮大な規模のダムを眺めて楽しむ時間は、今外ではしゃいで遊べない子供達にとっても忘れられない記憶となるかと思いますよ♪

そんな羽地ダム、実は川遊びや自然散策だけが充実しているわけではなく、なんと世界初、そして日本初というすごい技術を持ち合わせた近代ダムでもあるんです。

このあたりも学びながらダムを訪れると、さらに楽しみが増しますよね!

まず、羽地ダムは県内でも福地ダム、大保ダムに次いで3番目の貯水量を誇る巨大ダムなんですね。高さ66.5m、長さ198m、貯水量1920万㎥、25mプールに換算して64000杯の水量を貯水できる。

また一般的にダムと言えば、その流れ落ちる水の落差を利用しての発電などが思い浮かぶかと思います。

しかしこの羽地ダムでは、その落差を利用して水車を回し発電、その動力を活用して『圧縮空気』を生成する『ダム用・空気エネルギーシステム』というかなり特殊な技術を持ち合わせているんですね~!

発電によってコンプレッサーを回して空気を圧縮し、それをいろいろなダムの設備でうまく利用しているんです。この技術が世界初!

例えば圧縮空気を巨大なダム池の中に噴出してダムをかき混ぜて汚れを防止する。また同様な理由で池内の噴水にも利用する。

それから、みなさんイメージするような通常のダムでは大きな鉄のゲートをワイヤーで吊り下げ開け閉めをして水の量を調整していると思うけど、羽地ダムはここも大きく違い、空気圧によって取水塔内部のパイプ内の水をコントロールすることによって水量を調整していると。

これを『空気ロック式ゲートレス取水設備』といって、日本初!かなりコスト面でも抑えることができたよう。過去にはダム工学会から技術開発賞も受賞している。

さらに面白いのが、この空気圧を使ってダムの下の川で泳いでいる魚たちを強力エアーポンプのような、高圧洗浄機のような勢いで空気の力によってダムの上池まで送り出すという魚専用の水のパイプ道も存在している。資料館の前には迷路みたいな魚の池があるんだけど、そこまで魚たちは噴射されて上に上がったり逆に水道から下りたりすると。

右に見える東屋の下にコンプレッサー設備がある

やはりダムの建築によって、それまでの生態系が壊れてしまうことを考慮しての造りなんだよね。カニが歩いて上部まで登っていく専用通路なんかもあったりして、それらを見てるだけでも面白いよね♪

他にも、ダム建設中に調査トンネルの中に名護市の天然記念物である『 オキナワコキクガシラコウモリ』が棲みはじめてしまい、ダム完了後にも無下にはできないということで人口のトンネルを作ってあげて、今でも生息を確認しているだとか。

羽地大川の改修で大きく貢献した蔡温にちなんで『 蔡温あけみお湖』と呼ばれるダム池の上を横切る『またきな大橋』という橋も特殊で、 エクストラドーズドという技法で造られた橋らしく、橋を支えるワイヤーが通常の橋より低い所に張られていて、車で走っているとその綺麗な赤と白のコントラストによって、車が走っているんじゃなく橋が動いているかのような錯覚に陥ったりもして、これも楽しい!

資料館の屋根や取水塔の形が五角形なのも、 蔡温の『五行説』にちなんでということらしい。

そして最後にダム周辺のあらゆる場所に貼り巡らされている巨大版『羽地かるた』これもかなり粋な演出だよ~♪

例えば『しみわたる〜名護のビールのホップの香』

とかね♪

名護に関する豆知識的な情報を巨大カルタにして、ダムの周辺に貼っているというもの。

実際に販売しても売れそうだよな(´∀`)

というように、これだけ学べる材料もたくさんあれば、川で遊ぶの半分、学びのダム探訪半分でも十分に楽しめるかと思いますよ♪

毎度放送後の一枚はリモートだったのでパソコンの画面越しでポーズ!

ワンダラーキャップをかぶってます♪

ワワワワケンロー!!


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E.KEMURA

E.KEMURA

沖縄県内で、外国人向けのフリーペーパー Japan Update の運営を経て、現在は沖縄英字ウェブマガジン Okinawanderer の発行、国際交流プログラム開催、および外国人向けライフスタイルサイト Okistyle を運営する(株)琉球プレスの代表。日々外国人と民間業者との接点を作り出すコーディネーター、コンサルタントとしても絶賛驀進中! 2018年より毎週火曜日午後7時台エフエム沖縄『Share TIME』にボス・イケムラとしても沖縄の隠れた魅力を発信中!
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