Invisible RYUKYU 第65回目は中城村の歴史街道『ハンタ道』

Wandering Okinawa!

ハンタに〜あげ〜た〜(´∀`) 中城の日々を〜♪

って、あんただろがい!ワケンロー!!

というわけで、今週のインビジブルも無理やりボス・アカペラで入ってみましたが♪

そう、あんたのバラードならぬ、ハンタのバラード!

からの〜、中城の歴史街道『ハンタ道』をお届けしました〜!

『ハンタ』というのは沖縄の言葉で『崖』の意味で、バンタという名で知られる『茅打ちバンタ』とか『果報バンタ』も有名ですよね♪

なので『ハンタ道』というのは、昔の『崖の道』とでもいいましょうか(´∀`)

その歴史街道が今でも残っていて、昔に比べれば大いに整備されているのでそんな危険な道ではありませんが、実際に歩くとそれこそ崖を感じられるスポットがたくさんあるし、こういうとこを昔の人は危険と隣り合わせで行き来してたんだな〜と感じることができます♪

県内には今でもいくつか同名の『ハンタ道』が残っていますが、今回は中城の『ハンタ道』を紹介(^^)

中城の『ハンタ道』は琉球王朝時代の『中頭東方街道』の一部で、首里を起点とし西原町の幸地グスク、中城村の新垣グスク、中城グスクを通り勝連グスクへ向かう沖縄本島東部の当時のメインロードです。

2015年には国指定文化財に登録され、道沿いには今でも数多くの文化財が残っていて歴史を感じられる最適なウォーキングロードにもなってます♪

ただ、場所によっては手入れが行き届いてない箇所や人気がない箇所もあるので、ハブの注意も必要だし、1人で歩くのは案外危険だと思われるので2人以上でトライしてみてください。

そんなハンタ道、多くの歴史文化財に触れられる道として歴史好きにも人気な道なんですが、今日はその中でも特に興味深いスポットをいくつか♪

まず、中城のハンタ道スタート地点として分かりやすいポイントが糸蒲公園という新しい公園、もしくは『東ティーダ橋』というポイントで、それこそ先週お伝えした中城の最活性地区の南上原のあたりにあります。

東ティーダ橋

東ティーダ橋

この東ティーダ橋は最近できたばかりの遊歩道の橋で、橋の上にはハンタ道道中の史跡紹介やそこから見える中城湾、津堅島や久高島の紹介文などもあります。

東海岸の中城湾を一望できるということで、初日の出のスポットとしても有名になってきているよう。

で、そこから北向け、中城グスク向けに散策をスタートすると、まずびっくりするのが崖沿いに立ち並ぶオシャレな住宅街!

右側は崖だよ

右側は崖だよ

もう住宅の目の前はそれこそ崖!になっているわけで、目の前を遮るものは何もなく、各々の住宅からの景色って物凄いんだろうな〜と思う。

この辺りは近年新しい高級住宅地として人気になっているようで、道路や遊歩道もとても綺麗に整備されていて、高台ということで涼しいし中城湾を望む景色もすごいし散策するだけでも楽しい場所。

絶景!

絶景!

で、実はこの崖沿いの散策路も『ハンタ道』の一部にもなっているわけ。

しばらく歩くと急に人気が無くなり、草むらに囲まれたような道になる。

急に道無き道になる。。

急に道無き道っぽくなる。。

この道が中城グスクまで続く『ハンタ道』である、ということを知らずに歩いてたら恐らくこの辺で引き返すと思う(^^;

しかしご安心ください、言えばここからこそが昔ながらの景色を見て、感じて歩けるそれこそ『歴史街道』なんです。

ホントに大丈夫なのかしら、と半信半疑でしばらく歩くと一気に目の前に開ける山間に囲まれた集落!

昔ながらの景色もたくさん

昔ながらの景色もたくさん

この景色は結構な絶景! そしてその谷間を下りては登る! なかなか足腰にムチ打つ散歩になりますよ♪

その後また急に住宅街に出たかと思えば、またしても山へと入っていく(^^;

このあたりがちょうど消防学校のあたりで、折り返し地点くらいかな。

後半はより険しい道となっていくんだけど、その分史跡も多くなってきて、

夏場に1人では危険かも

夏場に1人では危険かも

キシマコノ嶽と言われる奥間集落発祥の地という御嶽。この奥間集落は、察度王の父親である奥間大主の地元であるとも言われる。

と、同時にこの御嶽は戦時中に高地陣地としても使われていて、その名残も残っている。

キシマコノ嶽

キシマコノ嶽

さらに進むと、ハンタ道の中でも要所となっていた場所なんだろう、『ツンマース』という今で言うところのロータリーが設置されている交差点的な場所もある。

ロータリーの役割をしてたって

ロータリーの役割をしてたって

それから新垣集落、新垣グスクも目にして、最大の目玉スポットと言ってもいいでしょう。

新垣集落の拝所

新垣集落の拝所

道沿いに大きく聳える二枚岩が見えてきます!

結構な迫力!

結構な迫力!

近くで見ると二枚岩ってのがよく分かる

近くで見ると二枚岩ってのがよく分かる

この岩こそが『バナーロック(旗立岩)』と言って、またしてもだけどもあの『ペリー探検隊』が絡んでいるんです。

探検隊がこの近辺を調査している時にこの岩を発見し休息を取るとともに、岩の頂上にアメリカの国旗を立てて祝砲を鳴らしたと言う話がある。

実際にその絵が残っていて、今の時代に同じ風景を見比べてみると、変わるものと変わらないものと、何か感慨深いものを感じますよ♪

絵はこちらから見れます。

その後ゴルフ場に突き当たるんですが、フェンス沿いに道は整備されていて道路を跨いだりしながら最後の森へ!

実はこの先には地元の人間にも有名なあの、中城グスク隣の廃墟スポットがあるんです。

この廃墟前の道もハンタ道の一部になっているんですね(^^;

いや、ローカルではかなり恐ろしげなイメージを持たれているあの廃墟なんですが、、実は先週もお伝えしたように戦後の中城グスクは結構な目玉観光施設として機能していて、グスク内にホテルまで建ててしまおう!と言う話にまでなったらしい。

ただ、いくらなんでもグスク内は、ということであの場所に立つ予定だったんだけど、建設途中に会社が倒産。引き取る業者も現れずに今に至るという話。

ただ、建設中には併設するプールやパーラーなどは営業していて、行って楽しんだことあるという世代は意外にも少なくないらしい(^^;

かなり貴重な写真が見れます!(沖縄アーカイブ研究所)

かなりスゴイ!動画見つけた!!

そういう人からすれば、心霊スポットなんて単なる噂としてしか捉えないよね。

それこそ噂が一人歩きしている感じなんだなと。

で、県としてはいよいよあの廃墟の解体を近々進めるようだ。

今でも所有者がいて、(実はちょっとした知り合いでもある)内部の立ち入りは厳禁されているので、ハンタ道の散策のゴール手前に現れるんだけど、決して内部には入らないよう気をつけてください。

その廃墟を横目に、ゴールは中城グスク!

実は中城城跡は有料ですので、そこも一つ忘れずに散策を楽しんで見てください♪

放送後の一枚は、『散歩』している3人のイメージ!

ワワワワケンロー!!!

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E.KEMURA

E.KEMURA

沖縄県内で、外国人向けのフリーペーパー Japan Update の運営を経て、現在は沖縄英字ウェブマガジン Okinawanderer の発行、国際交流プログラム開催、および外国人向けライフスタイルサイト Okistyle を運営する(株)琉球プレスの代表。日々外国人と民間業者との接点を作り出すコーディネーター、コンサルタントとしても絶賛驀進中! 2018年より毎週火曜日午後7時台エフエム沖縄『Share TIME』にボス・イケムラとしても沖縄の隠れた魅力を発信中!
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