Invisible RYUKYU 第１１５回目は『羽地と言えば！琉球革命戦士・羽地朝秀』

ラーララララーラララー

ラーララララーラララー

長〜州〜力〜(´∀｀)

いや、キレてないっすよ(´д`)？

ロックンロール！！

さーて今宵もやり切りました、週に一度のチューズデーロックンロールレディオ、Invisible RYUKYU！！

昨年末にはクリスマス・イブ、そして大晦日３１日、そしてまさかまさかの子供の日まで火曜日に当たるなんて(´∀｀)

すんげーロックンロールじゃーん♪

しかも在宅ワークのテレワークでね(´∀｀)

しかもこれまた悪ふざけ極まりないコーナー入りもしましてね♪

皆さんに少しでも笑いと学びをお届けできればとお伝えしました〜！

ラジコで追っかけ再生はこちら！

はい、長〜州〜力〜は、あのミゲル君＆和製ディランが出演して大ヒットしたCMの『消臭力』をパロったわけなんですが、

いいなCM　エステー　消臭力　ミゲル＆ディラン（なだぎ武） 5本立て

消臭力ではなく、『長州力』！

『長州力』といえば日本プロレス界の『革命戦士』と呼ばれるスタープロレスラー！

そして沖縄の『チョウシュウ』といえば、長州力をも勝りに勝るであろう琉球の革命戦士、

皆さんご存知の『羽地朝〜秀〜』なわけですよね！

はい繋がった〜！

言い換えれば、羽地朝秀はあの『T.M. レボリューション』をも凌ぐ、琉球レボリューション戦士なわけなんです！はいCMダブルで繋がったー！

消臭力「いま伝えたいこと」篇30秒

もうおふざけはこのくらいにして、いや子供の日だからね、リップサービスも必要かなと、せやろがい！

「ちがうそれじゃない！」感満載の新型コロナ経済対策に一言

いやいやいや、と無駄話多くて怒られそうなところで、そろそろ本題へ(´∀｀)

その琉球きっての革命戦士こと『羽地朝秀』、こちらを先週の名護市『羽地』からのスピンオフ的な感じで紹介しました♪

そう、ウチナーンチュなら羽地と言えば『名護の羽地』か『羽地朝秀』を真っ先に思い浮かべるはず。

それもそのはず、この双方の『羽地』には深い関係性があるんですね。

羽地朝秀、生まれは王族の血筋家系で、羽地御殿という羽地間切を統轄していた総地頭の家柄なんです。

それで『羽地間切』の『朝秀』で『羽地朝秀』

かと言って自身は王族なので、実際の幼少期の育ちの場は『首里』なんですけどね。

で、朝秀は幼少期から勉学に励み、小さい頃からとても優秀な子であったと。

幼ながらにして周りから、この子は将来、琉球の『黄金の箍』になるだろうと言わしめていたとか。『箍』とは桶や樽を作る際に板の周囲にはめて固定する金属。

てことは、将来の琉球において、それくらい国の地盤固めができる重要な存在になるということだね。

その頃の朝秀の教えの師には、すでに薩摩からの儒学者などもいて、小さい頃からより開かれた知識を得られていたと言われている。

で、革命戦士と言うからには、ものすごい歴史を変えてしまうような革命を起こしたと言えるわけだよね？勝手に革命戦士と言ってるのは自分だけだと思うけど（＾＾；

実は時代背景が彼を革命戦士にしてしまった部分もすごく大きいわけだ。

時は1609年、島津侵攻によって琉球が薩摩、そして日本の属国になってしまう。

それまでには海洋貿易で栄華を極めた時代もあった１王国が、別の国の支配下に置かれることになったわけだ。奇しくもその時代、それまで琉球が最大に頼ってきた大国『明』も、タイミング悪く動乱が続き『清』に取って代わられるという大革命が起こって不安定になっていた。

王様も連行されて、役人も民も不安を強いられ、そして薩摩からの厳しい徴税も課される。

琉球の国や王府の権威が無くなり、失意の底に陥る時代が続く。

すると当然治安の悪化だったり、役人たちの横領も蔓延し、ますます国力が低下すると言う、まさに負のスパイラルに入っていく時代なわけだ。

そんな最中に羽地朝秀は生まれる。

自分自身の生活に不安は無いが、国の民は疲弊し、士族役人たちが横暴に民の生活を支配している。

これではいけないと、子供ながらにして多くを学んでいったという。

そして成人し、政治家としてキャリアをスタートさせる。

そこに一つの大きな転機が舞い込む。

時の国王、尚賢王の弟であった尚質に朝秀の妹が嫁ぐことになり、後に尚質が国王になった際には、朝秀は国王の義理の兄になることとなったわけだ。

ある種そのような関係性も手伝ってでしょう、尚質王は朝秀のことをかなり信頼し、いろいろなことを任せるようになる。

その一つが！

最近国の重要文化財にも指定されることが決まり話題にも上がった、

『中山世鑑』の編纂なんですね〜♪

琉球国初の正式な歴史書とも言われる『中山世鑑』、実はこれもその時代が後押しした書になるんだと言われている。

国立国会図書館デジタルコレクション

dl.ndl.go.jp

その疲弊した時代、動乱の時代、役人たちのモラルも低下し、自尊心が消えかけていたと。

そこで、自分たちのアイデンティティー、自尊心を呼び覚ますという目的もあって、過去の琉球の歴史、まさにダイナミック琉球なヒストリーをまとめ上げてこれからの国づくりに活かしていこう！と。

そこで朝秀は、時代が時代だけに歴史記録の乏しい中、各地を歩き回り各村々に伝わる言い伝えなどをまとめ上げたと言われている。

その中に、いわゆる『為朝伝説』も存在していて、『日琉同祖論』という元々は日本と琉球の起源は同じなんだ、という周知を図ろうとする意図も見え隠れするという話なわけ。

それは薩摩入れ知恵だという考えもあるし、もしかするとその時代の疲弊、失墜に陥っていた国や王府の権威を持ち直したいという趣旨もあったのかもしれないね。

さらにその後、朝秀は薩摩へも渡り、いろんな物を見て学び吸収していく。政治や経済だけでなく、芸能文化や工芸文化なども。ここすごく重要！

そしてそこで出会った薩摩藩の家老、 新納又左衛門の存在がその後大きく影響していくと言われている。

その後朝秀は、順調にキャリアアップを果たし、満を辞して王府役人の最高ランクである摂政に任命されることになる。とは言っても実はその時代、摂政とは名ばかりで、王族の誰かが就く役職としてお飾り的なものだったという。実質は三司官が現場を執り仕切っていた。

しかし朝秀は、ここぞとばかりにそのポストを最大限に利用し、政治の大改革をスタートさせる！ それが『羽地仕置』と言われる令状集。

まずは財政の立て直し、徹底した倹約、役人同士の高額な贈答やりとり、賄賂や豪華な儀礼の取りやめ、王家や役人だけでなく、庶民にも節約することの大事さを説いた。

それから、その時代まで巨大な権力や発言力を持っていた聞得大君やノロたち神女の格下げ、同時にこれまた莫大な費用がかかっていた祭祀の削減、危険な王自らの久高島参拝も取りやめ、安全性を確立しながらも倹約する方向へ転換。

天下りのような職の撤廃、士族には家系図を作らせて身分を徹底的に整備。風紀粛正の強化、役人の遊女囲いの禁止。

相当な反対勢力がいたでしょうね。

また、当時最重要であった琉球の農産物、砂糖とウコンを王府の専売制にして、収益改善と産業の保護も行なった。間切と村を再編成し、過重過ぎたり役人の横領が蔓延していた税制の明瞭改革を行う。

さらにそれまで農地というのは永続的に国のもので、民は生涯それを借りて農作業をするいう概念を取っ払う。新たに開墾した土地に限っては所有権を認めたり売買することを認めたのだ。そうなると農民や農地エリアが活気付き、生産能力が飛躍的に向上していった。

仕上げとして、今後国の発展には、国際的な外交力に長けたスタッフが必要だと考え、士族に教養や芸能を身につけさせた。そこで伸びない士族は家柄良くてもどんどんキックアウト！

摂政の期間はわずか７年という短期間だったが、朝秀の退任後には、あの琉球最大の政治家と言われる『蔡温』が羽地朝秀の意思を引き継ぐ形で琉球を大きく復活させ、そしてさらには、現在『ユネスコ無形文化遺産リスト』に登録もされたあの『組踊』を含む琉球芸能、楽童子というエリート学芸若衆団、文化、工芸が花開く輝かしい琉球ルネッサンス期へと繋がっていくきっかけになったんだと思う。

まさに琉球の革命戦士！

『羽地朝秀』の凄さ、をお伝えしました♪

放送後のリモート合同撮影は

３人で『き、キレてないすよ(´∀｀)』

ワワワワケンロー！！