第一尚氏が滅び第二尚氏に変わった頃、ほとぼりも冷めたのか玻名城守知は首里での仕事にありついていた。
そんなある日、尚円王の幼い息子である尚真の養父を探すことになり、占い師によって吉日の朝一番初めに会う者を養父にするがいいと助言され、その人物こそが守知だったという。
それから尚真は守知を慕い、守知の死には大いに悲しみ、死後は彼の故郷である具志頭に葬って欲しいとの願いを聞き入れ、遺体を運ぶことにした。
しかし首里から具志頭までの道中に流れる国場川の橋が、氾濫によって倒壊していたという。
そこで尚真王の命により、一昼夜で修復されたことにちなみ『一日橋』と呼ばれるようになった。
また、守知の孫娘こそが『華后』であり、尚真王に嫁ぎ息子『尚清』が誕生。まさかの長男『尚維衡』を押し退けて第4代国王となるのだ。
このことこそが、浦添尚家と首里尚家の対立の始まりだ!
なぜ尚巴志軍に追われ具志頭で匿われ、北部までどうにか逃げ延びた南山一族が、第二尚氏に変わった途端わけもわからず養父の大役を任され、その孫娘が国王の妻となりその息子が国王にまで上り詰めることができたのか。
これこそが歴史に隠された光と闇であり、紐解いていけば逆に謎の真相が見えてくる。南山、北山は第二尚氏(金丸&護佐丸)と大いに深い関係があり、第一尚氏転覆の隙を虎視眈々と狙っていた。
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E.KEMURA
代表 : 株式会社 琉球Press
沖縄県内で、外国人向けのフリーペーパー Japan Update の運営を経て、現在は沖縄英字ウェブマガジン Okinawanderer の発行、国際交流プログラム開催、および外国人向けライフスタイルサイト Okistyle を運営する(株)琉球プレスの代表。日々外国人と民間業者との接点を作り出すコーディネーター、コンサルタントとしても絶賛驀進中! 2018年より毎週火曜日午後7時台エフエム沖縄『Share TIME』にボス・イケムラとしても沖縄の隠れた魅力を発信中!
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