Invisible RYUKYU 第164回目は『旧那覇の面影残る、若狭〜辻エリア!歴史を学んで足を運ぼう♪』

Wandering Okinawa!

ワカサかさーまーに〜落ちてデージや!

うり!でーじなとーん(´∀`)!!

ということで〜、今夜のインビジブルRYUKYUは中森明菜のヒット曲、

まっさかさーまに〜落ちてデザイヤー♪

の替え歌からスタートしまして、

旧那覇エリアの若狭&辻インビジブルをお届けしました〜(´∀`)

え!? 日に日に替え歌に無理が出てきてるって!?

まさしく、でーじやー(゚ρ゚)!

待て、止めるんじゃない!いくら止めたって無駄だ!

やり続けますから〜!

ワワワワケンロー!

ということで早速いってみましょう!

若狭の海に浮かぶ公園

若狭と言えば、松山に繋がる繁華街としても有名だけど、若狭バースとか、ランディーバースじゃねーよ( ゚_ゝ゚)!?

いや、若狭海浜公園とか、波上宮や波の上ビーチも住所としては若狭なので、海岸沿いのエリアというイメージを持つ人も多いはず。

そう、実は若狭、海岸に関するインビジブルに溢れたエリアにもなっているのだ。

今でこそ、泊大橋から下りてきたあたりの若狭の海岸沿いはかなり整備された街並みになってるけれど、戦後すぐのころまでは浅瀬が広がり『上の毛』というゴツゴツした高い岩礁の台地が横たわり、その突端には現在も波上宮が建っているあの崖のような『ユーチヌサチ』と呼ばれ人々から御拝の対象ともなっていた巨大岩が迫り出していたりもしていた。

そのエリアが戦後那覇の区画整理事業によって大規模整備され、岩礁台地は大幅に削られその跡地に若狭小学校や若狭市営住宅が立ち並んだのだ。

那覇市歴史博物館所蔵

ただ現在も実は、最後の最後にダイナマイトで爆破された巨大岩礁の突端であるユーチヌサチの一部が現地に残っていて、地元の人々からは現在も御拝所として大切にされている。

で、その岩礁から削られた大量の岩は埋め立て工事に利用されるんだけど、その規模がびっくりよ!

若狭のすぐお隣、現在の前島3丁目、分かりやすく言うと、とまりんの駐車場ビルのあの一帯、そして元タカサゴビルがあったあたりは全て埋め立て地だからね。

その何よりの証拠というのが、それこそ若狭と前島の境にある『海に浮かぶ公園』こと『夫婦瀬(みーとぅじ)公園』なわけなんだよね。

この公園内には奇妙な形の、かなり巨大な岩がいくつも存在していて、

御拝所もあるしどう見ても普通な公園ではない。

そう、実はこの公園、元々海の中だった場所に造られた公園なんです。

昔の、と言っても戦後すぐの頃までの写真を見たら一目瞭然なんだけど、確かにこの巨大岩が海の中にポツポツと存在している!

1940年代

そして現在の写真と比較すると、戦後どれだけの規模が埋め立てられているのかがはっきりと分かる。

現在

おそらくこの頃から、那覇がかつて離れ島だったという名残が消えていったんだろうな〜。

それともう一つ面白い証拠があって、この夫婦瀬公園と若狭の市営住宅側を挟んで川が流れているんだけど、もちろんこのエリアは昔は海なわけで、この川さえも実は戦後人工的に造られた水路になっているんだよね。

この川(潮渡川)を上流に上っていくと美栄橋あたりに繋がるんだけど、やっぱり美栄橋付近での安里川やガーブ川との合流の仕方が自然じゃないのが分かる。

で、この若狭海岸エリア、区画整理後しばらくはまだイノーや砂浜も残り、子供や家族づれの格好の遊び場であった。

若狭海岸:沖縄県公文書館所蔵

しかし現在はさらなる埋め立て工事がされ、泊大橋がかかり、若狭バースが出来、とてもじゃないけど泳ぐには危険な海へと変わってしまったんだよね。

でも海沿いを散歩するにはとてもいい遊歩道となっているので、ぜひ訪れてみて欲しい。

次に若狭お隣のこちらの町からも一つ!

The Teahouse of the August Moon

いきなり横文字ロックンロール!ですが、

実はこちらあるムービーのタイトルで、邦題は『八月十五夜の茶屋』という映画なんです。

あのハリウッド俳優『マーロン・ブランド』、そして日本が誇る大女優『京マチ子』が主演し、ゴールデングローブ賞にもノミネートされ、ブロードウェイでも1000回以上の公演を記録した大ヒット作!

そしてなんと!このストーリーの舞台となったのが、辻町にあった『料亭松乃下』!そして沖縄市の桃原だったんです!

『料亭松乃下』を洋題にするに当たって『The Teahouse of the August Moon』と言う茶屋にしてしまったわけだ!

那覇市歴史博物館所蔵

原作者であるヴァーン・スナイダーは、終戦後実際に沖縄市に半年ほど滞在し、その間に辻町のジュリであった上原栄子さんと出会い、彼女が戦争によって跡形も無くなった辻を再生させていく力強い生き方に感銘を受けて書いた作品とのこと。

内容としては戦後沖縄に駐留する軍人と地元民とのやり取りをコメディタッチに描いていて、フィクション的な部分もあるようだけど。

ここで一つ English ワンフレーズ

『主演』というのは『Starring』といって、皆さんご存知スターにしきのあきら、から派生する言葉なんだけど、

例えば、『この映画はマーロンブランドが主演です。』と伝えるには、

This movie starring Marlon Brando でいいでしょう♪

なので、誰々が主演ですというには『This movie starring 〇〇』と使おう。

さて、辻町というのは琉球王朝時代から最も格式高い遊郭として存在していて、女性が主体の町であり、戦前には経済界の人間や政治家なども訪れる県内一の活気溢れる街だった。

ジュリは、確かに時代背景の中において様々な歴史を持ってもいたりもするけど、御客をおもてなすための歌や三線、芸能、教養などが求められるエリートでもあり、誇り高き女性集団でもあった。

読谷出身の吉屋チルーもジュリとして名高い女性の一人だよね。

戦後は軍人たちも沖縄の伝統芸能を見て楽しめる料亭となり、多くの軍人ファミリーも通った料亭だったようだ。

一度は途絶えてしまったジュリ馬祭りも、近年復活して行われるようになってるんだけど、ここ数年はコロナのために中止が相次いでいる。

そのジュリ馬祭りのメイン会場となるのも料亭松乃下跡地で、そこには松乃下があった時代からジュリたちの信仰する御嶽があり、現在も大事に管理されている。

建物跡地は現在老人ホームとなってるんだけど、その当時の面影を残してくれるような造りになっているので、未だどことなく雰囲気を味わうことができる。

ただ、辻町、少しばかり大人過ぎる世界が広がるエリアでもあるので、ちょっとばかり心して訪れることをお勧めします(^^;

さらに波の上自動車学校側には三文殊公園という小高い公園があり、その昔この丘にて、程準則、蔡温、山田親雲上の3賢者が、これからの琉球の行く末を色々と話し合ったと言われることから、三文殊と名付けられたとのこと。

丘に登ってみると、すごく頭の中がスッキリする気持ちには、なる♪

ということで、男一人で散策するにはちょっと、、というエリアだけども、その歴史もしっかり学び踏まえた上でぜひ、訪れてみて欲しいと思います!

ワワワワケンロー!!!


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E.KEMURA

E.KEMURA

沖縄県内で、外国人向けのフリーペーパー Japan Update の運営を経て、現在は沖縄英字ウェブマガジン Okinawanderer の発行、国際交流プログラム開催、および外国人向けライフスタイルサイト Okistyle を運営する(株)琉球プレスの代表。日々外国人と民間業者との接点を作り出すコーディネーター、コンサルタントとしても絶賛驀進中! 2018年より毎週火曜日午後7時台エフエム沖縄『Share TIME』にボス・イケムラとしても沖縄の隠れた魅力を発信中!
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