ルパンのアカペラを歌い、
ルパン・ザ・サード!
を
歪んださー!
と、いつも以上にくだらないコーナー入りで、少しでも笑いでコロナウィルスをやっつけるべくスタートした今週のインビジブルは!
怪盗ルパンもビックリな西原町の伝説的大泥棒、そして庶民のヒーロー琉球義賊『運玉義留』を紹介しました〜(´∀`)
そんなボス・本気の悪ふざけアカペラは、ラジコでも1週間は追っかけ再生可能です♪
運玉義留
運玉義留(ウンタマギルー)、名前は聞いたことあるけど、何をした人なのか、そもそも人なのか何なのかも分かんないって人もいるかもしれない。そこで今日は、その物語を分かりやすく昔話風にお話しましょう♪
ウンタマギルーとは、西原の運玉森という森を住処にしていた伝説的盗人『ギルー』のことなんですね〜。
このギルー、単なる泥棒ではなく、いわゆる義賊という泥棒(正義の盗人)で、盗みを働く場所は豪族の家や王室だけ。そして盗んで来た金品を貧しい人に分け与えて、庶民からはヒーローとして讃えられていた人物なんです。
しかも、盗みを働く時には前もって、いつどこに何を盗みに行くと宣言してから盗みに入っていたと。それだけ自信もあり、盗みの技術、知恵などを兼ね備えていた泥棒だったんです。まさに琉球のルパン、琉球の鼠小僧なんですね〜(´∀`)
なぜギルーが泥棒への道へと足を踏み入れたかというと、彼はもともと農民の子として生まれ幼い頃から貧しい生活を強いられていた。そこで武家に奉公に入り、武士に対しての髪結いを仕事としていた。その時代は庶民の生活自体がとても苦しく、金持ち士族との格差がひどいことで人々は大きな不満をもっていた。
そんなある時、ギルーは髪を結いながら侍さんに、こんな自分でも頑張ればいつか侍さんになれますかね?と尋ねると、その侍は、お前のような人間はいつまで経っても、どれだけ頑張っても出世なんて出来ないよ。とバカにしたと。
そこでギルーは、こうなったら泥棒にでもなって世間をひっくり返してやる!と心に決めて泥棒の道へと足を踏み入れたんだと。
そこから運玉森に籠り、忍者のような特訓に明け暮れ、技術や武術を身に付けて次第に盗みを働くようになる。役人たちからも目をつけられるようになるもなかなか捕まえることが出来ない。しかも事前の盗み宣言をしているのにも関わらず捕まえられないし、盗まれたものは庶民へと配られるもんだから庶民からもヒーローとして讃えられていく。
ちょうどその頃、1人の少年がギルーに憧れて弟子にしてくれと志願しに来る。彼の名は『油喰坊主(アンダークェーボージャー)』。最初は弟子など取らんと突っぱねてたギルーでしたが、あまりにしつこくお願いをしてくるので、一つ入門試験を行いました。どうにかして町から油を無料で手に入れて来いと。
そこで油喰坊主は、トックリの中に綿を敷き詰めて油屋へ行き、一旦量り売りの升で升一杯の油をトックリに入れてもらった後に、どうもここの油はよくなさそうだと返却をする。しかしワタに染み込んだ油までは流れ戻らずにトックリに残る。これを何軒かで繰り返し、見事たっぷり油をタダでゲットすることに成功!ここから油喰坊主と呼ばれるようになったと。
これに感心したギルーは油喰坊主を弟子として迎え入れて、ますます泥棒活動が盛んになっていった。
そんなある日、ギルーはそれまでにない最大の挑戦に挑む宣言をする。
大胆不敵にも王様が大事にしている『金の枕』を盗むと宣言したのです!
あれ? ここで何やら聞き覚えのある感覚になりません?
これまでにも西原インビジブルでは金丸、尚円王、内間御殿の話もしてきましたよね?
で、内間御殿で盗まれた大事な物ってありましたよね? 何でしたっけ?
そう!尚円王が愛用していて、尚円王の亡き後には内間御殿に御神体として祀られていて、何者かに盗まれたというそれこそが、『枕』!
ん〜、ここまでくると双方の話に関係性が無いとは逆に言い難い。面白いですね〜♪
ではギルーはその枕を手に入れることが出来たのか?
予告通りの日時にギルーは王様の屋敷へ忍び込み、屋根裏へと侵入することに成功。
しかし、そこにはもちろんいつも以上の警備があり、王様の寝室にも厳重な警備が張り巡らされています。
そこでギルーは屋根裏部屋の板に、自分で持ってきた豆をパラパラっと巻き始めます。
それが部屋の中では雨の音に聞こえて、王様も家来たちも、あ〜雨が降ってきたか。これじゃギルーも今日は断念するだろう。と、警備の人間もウトウトし出し、王様も眠りについた。
しめしめと枕元まで辿り着くが、寝ている王様の頭をよけないと枕を取り出すことができない。
そこで今度は筒に入れて持ってきた水を王様の耳にチョンチョンと垂らす。
すると王様は今度は雨漏りまでしてきたか、と気持ちわるさに一旦寝返りを打った。その一瞬で枕を奪うギルー!
うまくいったと思いきや、ハッと起き出す王様!どうやらF1の夢を見ていたようだ!
あげ!枕が無い!マクラーネン!ホンダ! ダッフンダ! それはバカ殿!
と冗談はそれまでにして、ホントに王様に気付かれた!
必死で逃げるギルーだが、王様の家来である槍の名手が投げた槍がギルーの足元に命中!
それでもどうにか運玉森まで逃げ切るも追っ手に追いつかれ、沼の中に身を潜め忍者のように竹で呼吸をする。
沼を目掛けて家来たちは槍を次から次へと投げ込むがギルーの姿は無い。実は何度も刺さっていたけどその度に血を拭き取り最後まで存在に気付かせなかったんだと。
しかし無念にもそのまま沼の中で息絶えてしまい、後に村の人たちによって引き揚げられ森の中で手厚く葬られたという話。
枕もそれ以降見つかっていないという話。ウンタマギルーの話は架空のストーリーだと言われているけどね。
その運玉森はもちろん今でも西原にあって、沖縄カントリークラブのコースすぐ側。頂上までも登れるようになってて、頂上からの見晴らしはサイコーに気分爽快♪
ただし、まぁまぁの傾斜ありーのロープありーのなので、登る際にはぜひ足元しっかりと準備して登ってみてください。山道自体は10分くらいで登れます。
最近では、地元の高校生による創作演劇『さわりんと運玉義留』という演劇プロジェクトも人気となってきているし、ちょっと前には『ウンタマギルー』というタイトルで映画にもなったみたいよね。
こう考えると、尚円王に運玉義留、両極端のヒーローだけど、一つの町にこれだけの偉人がいるのもすごいよね!
ぜひ、そんなオススメな西原町、訪れてみてください♪
放送後の一枚は、ルパーンのイメージなイメージで♪
コロナも笑いで吹き飛ばしていこう!
ワワワワケンロー!!
E.KEMURA
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