あれから1ヶ月去った10月31日、みなさん未だ悪夢のように覚えてるかと思います。というか今後も消えることのない記憶になることでしょうね。
我々の、沖縄の、琉球のシンボルでもある首里城の正殿、北殿、南殿が無残にも火災によって消失してしまいました。
ホントに県民皆同じ想いだと思います。心にポッカリ穴が空いてしまったかのような、拠り所を失ってしまってしまったような、これだけ自分たちの中において大きな存在だったんだと失って初めて知る喪失感。
ただ、ウチナーンチュはこれまでにも幾度も幾度も打ちのめされても踏ん張って這い上がってきた、今回だって絶対に再建させるんだ!といろんなところで再建を目指した活動がすでに始まっている。
頑張ろうウチナー!という想いで、我々はやっていけると思う。
ただ、県民としてもちろん悲しくて悔しくてやりきれない想いはあるんだけども、それよりももっと心苦しいのが、首里城を楽しみにしてやって来てくれる観光客の方々の想い。
せっかく何年も前から計画を立てて、積み立てもして、事前学習なんかもしたりして、
いざあの正殿を目の前に、お〜!!!と感動してもらうはずだった首里城。
その楽しみが失われてしまった、感動が一つ奪い去られてしまった、琉球への理解、興味、きっかけが遠のいてしまった。
そう、観光立県である沖縄にとってという側面の方が実は、首里城を失った損失の大きさは計り知れない訳で。
首里城が再建されるまでは沖縄旅行は先延ばしにしよう、とか、首里城焼けてしまったんなら観光日数減らそうとか、観光ルート変えようとか、首里城関連で被ってしまう観光業の損失は我々が思うよりも大きな問題になっているようです。
で、我々には関係ないか?というと、実は結構関係するんですよね。
そう、修学旅行生を受け入れて在沖外国人と国際交流を図るプログラム『カルチャーティーチング』では、受け入れ対象が本土からの修学旅行生なんです。
なので、首里城はテッパンな観光ルートな訳じゃないですか?
となると、首里城の消失に伴い、旅行先が沖縄から別の地へ変更になる可能性もある。さらに、すでに日程を組んでいた旅程の変更に伴いプログラムの見直しが入る可能性も大きく出てくるかも。
と思ってた矢先に、実際にとある高校さんからプログラム変更の打診が入ってきたのです。
そう、今回の消失に伴い首里城観光を外さざるを得なくなり、プログラムの見直しを余儀なくされていると。
それで別案を組むにあたりカルチャーティーチングの時間帯を短縮、費用の削減、もしくは最悪キャンセルの可能性も出て来てしまっていると。
時間を短縮、費用を削減できるのであれば、どのような内容、流れになるのかを教えて欲しいと連絡があったのです。
そこで、考えられ得る内容をまとめてお伝えはしたんですが、そこに加えて、カルチャーティーチングの意義、10代で生の外国人に触れ、生の英語を使うことの重要性、将来への何かしらのきっかけを掴むことができる可能性などなどをお伝えしました。
聞くところによると、その新たな代替プログラムと我々のプログラムの費用がほぼ同じで、代替プログラムにいくらかかるので、残りの予算でカバーできる範囲で我々のプログラムを受けられないかと。
もちろん10代という多感な子供達を数百名を伴って行動する修学旅行ですし、こんな急なスケジュール調整も強いられて、先生方としてもなるべく困惑もなく安心して送り出せるプログラムを選びたいことも分かります。
しかし、生徒にとっては一生に一度の修学旅行、それこそ学びのための旅行であるはずですし、その旅行がきっかけで何かを発見する、経験する、体感する、そしてそのことがきっかけでもしかすると将来の目標が定まるかもしれない、やってみたいことが見つかるかもしれない。その可能性はとても大きい。
我々のプログラムはそこにこそ本意があると言っても過言では無いほどなんです。
なので、ちょうど先日に以前の参加高校の先生からプログラム内容を好評いただいたという内容のブログをアップしましたが、
まさに我々が先生たちに感じて欲しい!と思ってることを伝えた内容であったので、そのブログも今回の学校様、そして旅行代理店の担当の方にも送らせてもらって、読んでもらいました(^^) 同じ料金をお支払いになるのであれば、ぜひ我々のプログラムを採用して頂きたい!とね。
すると代理店の方からは、
『熱い内容ありがとうございます! 我々からも先生に伝えておきます!』
と仰って頂き、今後の進捗を待つ形となっています(^^)
ぜひ、この想いが伝わり、プログラムが採用されることを期待しています♪
首里城にしても、確かにあの首里城の顔とも言える正殿を失ってしまったのは大きすぎますが、
首里城は正殿だけが首里城ではない、守礼之門、城壁、御嶽、景色、気の流れ、全てがあって首里城なんだから、今こそもっともっと深いところの首里城、琉球文化を学べるいい機会にしていけばとも思う。
県民のみなさんも、ぜひ今だからこその首里城へ訪れて、今一度自分たちのアイデンティティーを見直してみるのもいかがでしょうか♪
E.KEMURA
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