Invisible RYUKYU 第91回目は『北谷グスクと長老と、大人の階段上るオレ』

Wandering Okinawa!

大人の階段上る〜君はまだ、シンゴジラっさ♪

ゴズィラ松井〜!恒松〜!ボウイ〜!高崎〜!

この辺まで着いてこれたら、立派な昭和ロックンローラだね( ´¬`)

ということで!

今宵のインビジブルRYUKYUは、H2Oの代表曲『想い出がいっぱい』でスタートしましたが(´∀`)

『階段』というのがちょっとキーワードになってくるのでね、ってまぁまぁ毎回のように無理やりこじつけたけど。

てなことで、今日も北谷町からのインビジブル!

まず、みなさんご存知かどうかと言うところだけど、北谷にもグスクというのがあるんだよね。北谷グスク!

しかも、確実に皆さん一度は目にしている、というか目の前を通っている。

それが、58号線沿い北向けにハンビーエリアから美浜に入っていくあたりの北谷交差点右手、でっかい岩というか小山が現れる。

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沖銀とか北谷のタワービルの向かいね。

その小山こそが北谷グスクになっている。

グスクの敷地自体が米軍基地の中にある形になっているので、自由には出入り出来ない状況。

ただ、中には多くの御嶽とかカーの跡とかも色々残っているらしい。

規模もかなりの大きさで、県内でも首里城や今帰仁城などに次いで5本の指には入る大きさだと言われている。

首里城は非常に残念なことになってしまったけど、正殿や南殿、北殿だけが首里城ではない、グスク跡全てが首里城なわけだから、今こそ県民でもって応援して足を運ぶようにしていけたらなとも思う。

その北谷グスク、やはりとても神聖な場所として崇められていることもあってか、今となっては不自然さを感じるくらいに58号線沿いの一角に突き出る形で存在している。普段見ているはずだけど、特に気にもとめてなかったと思う、今度ぜひ注意して見て見てほしい。

昔のグスク、今のグスクを見比べる形で写真も撮って見てるんで、アップしておきます♪ こういうの見比べるのも面白いよね♪

沖縄県公文書館所蔵

沖縄県公文書館所蔵

昔の写真は右側通行になってるし♪奥には海軍病院も見える。

して、フォスター手前の58から眺める北谷方面、これもだいたい同じ角度の場所今昔だはず。北谷グスクも見えてるね♪

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沖縄県公文書館所蔵

沖縄県公文書館所蔵

で、実はこの北谷グスクのすぐ北側、白比川を越えたあたりにもその昔は『池グスク』という小高い丘状のグスクがあったらしく、その丘は細長く海側まで続いていたんだって。

そこで、人々は道を通すためにトンネルを掘って、戦前までは北谷トンネルとして存在していたという。ちょうど今の謝刈交差点あたりだったと。

長さは18メートルほどあり、広さは馬車が1台通れるほどだった。トンネル内は一年中風が吹き抜け涼しく、雨宿り場としても重宝されていたよう。

戦争が始まる直前に、軍資物移動の妨げになるとの理由で日本軍によって破壊された。

で、少し道を戻ってさっきの北谷グスクがそびえる北谷交差点があるよね。

そこを北中向けに上に上っていくと、両サイドが米軍基地の道路になっている。

で、向かって右側にはキャンプフォスターという基地が広がるんだけど、そのフェンス向こう側すぐあたりに、先週お伝えした北谷集落、玉代勢集落、伝道集落があったという。そのうちの玉代勢集落出身と言われる有名人が実は北谷にはいらっしゃるんですね〜。

ダーさんも北谷高校出身としてもちろん有名ですけど♪

それが『南陽紹弘』又の名を『北谷長老』と呼ばれる偉人なんですね〜♪

北谷長老は若くしてかなりの異才であったらしく、13歳で出家、19歳で日本に渡り、陸奥国は松島のお寺で修行。

琉球に戻り、首里で王府関連の建善寺と言うお寺の住職となるも、後年は故郷の北谷の地で樹昌寺という寺を建て布教活動していたという。

人々への法施がとても丁寧で、病気の人がいれば行って救い、田畑の不作や害虫があれば行って救い、村々の人々から仏のように崇められていた。

そんな北谷長老のことなので、首里への行き来には足元の虫やあらゆる生き物に注意して、普通の人の数倍かかっていたという。

そんな北谷長老もお亡くなりになり、人々から惜しまれながら葬られた場所が、長老山と言ってこれまた米軍基地内に存在している。

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ここは縁あって訪れさせてもらったことがあるので、写真載せておきます。北谷長老以降の樹昌寺の住職たちもここに葬られているらしく、フェンスを隔てているとは言え、今でも地元の人々の心の拠り所となっている。

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『北谷長老』という北谷にある酒造所名、泡盛の銘柄からも、地元の人々にどれだけ愛されているかが分かるよね。

Chatan Choro

その樹昌寺、今では場所を北谷町大村に移し、立派な樹昌院として受け継がれている。

そしてその樹昌院すぐ近くに! 玉川地区あたり、

今日のキーワード『階段』で締めくくるインビジブルスポットがあるんだけど、

その名も『Stairway to Heaven』!!

訳すると『天国への階段』!!

そう、まさにレッド・ツェッペリンのあの名曲!

『天国への階段』を彷彿させる、もう一直線に空まで伸びるかのような階段が目の前に現れるのです!!

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その頂上には何があるんだ!? と言うことなんですが、要はまたしても米軍基地です(^^;

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プラザハウジングと言う丘の上にあるハウジングへと繋がる階段なんですが、もちろん中には入れないし、そもそも人が上り下りするための階段ではなく用水路用の階段のよう。

ただこの激烈な高低差のある階段を、トレーニングスポットとして活用する人が国内外問わず増えている。

上った先からの景色はサイコー!

上った先からの景色はサイコー!

自分もいっぺん上ってみたんだけどね、この階段、普通の階段より一段一段の高さが高くって、膝からフクロハギから腰までパンパンになるよ。。

ベース内側から撮った写真。

ベース内側から撮った写真。

降りるときには膝ガクガクして転んでしまわんか心配になる程だった。しかも、1週間ほど筋肉痛が続いた。。

それほど普段使わない筋肉を使うし、運動不足を痛感した。

と言うことで、この天国の階段に興味を持ってくれた方にも!

決して急な運動は勧めないし絶対に無理はしないようにお願いします。

ってなんの話だ!?

あれ? やっちゃったーん!

北谷だけに!? ちゃんちゃん!

つーことで放送後の一枚は、そんな天国の階段を上るイメージの3人!

ワワワワケンロー!!!

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E.KEMURA

E.KEMURA

沖縄県内で、外国人向けのフリーペーパー Japan Update の運営を経て、現在は沖縄英字ウェブマガジン Okinawanderer の発行、国際交流プログラム開催、および外国人向けライフスタイルサイト Okistyle を運営する(株)琉球プレスの代表。日々外国人と民間業者との接点を作り出すコーディネーター、コンサルタントとしても絶賛驀進中! 2018年より毎週火曜日午後7時台エフエム沖縄『Share TIME』にボス・イケムラとしても沖縄の隠れた魅力を発信中!
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