Invisible RYUKYU 第172回目は『小禄を歩けばペリーと御嶽!』

Wandering Okinawa!

先日の放送にて正式に発表がありましたが、

エフエム沖縄 Sh@are TIME が6月25日の放送を持って終了となることになりました。

ということで、ワタクシ、ボス・イケムラのInvisible RYUKYU も今週、そして来週の生出演を持ちまして、最終回となる運びとなりました。

非常に残念ではありますが、そんな中でも個人的に良かったと思えるのは、インビジブルが先に終わるのではなく、番組内でパーソナリティーやスタッフのみんなと最後の最後まで一緒に走り終えることができるということです。

シェアタイム始まった当初から出演をさせてもらい、なんとトータル170回越え!

本当に貴重な経験をさせてもらいました。

とは言っても、まだ今日を終え次週まで残っているので、全てを終えてから最後の総括などをまとめて感謝の意を述べさせてもらおうと思います。

とにかく最後の最後までロックンロールでかっ飛ばすぜ〜!

最後までィヨロシク!

ということで、まずは本日の内容追っかけブログから。

今週も先週に引き続き『小禄』のインビジブルをお届けしました♪

山下町の有名人

奥武山公園南側には、山下町というエリアがありますね。交通情報などでもよく『山下交差点』の名称が出てくるので、結構県民には親しみのあるエリアだと思う。

その山下町、あと奥武山、垣花、住吉も元々は小禄間切で後に那覇行政区に編入されたエリアなのね。

で、山下にはある外国人の名前が付いたお店や施設がやたらと多い。

その外国人とは一体誰でしょうか?

ペリー、いつになれば〜、俺は笑い取れるだろ〜( ;∀;) 

それは尾崎豊のシェリーあらんに!

って、ダーさんもはるなさんも、『?』だった。。俺の歌唱力かー!!

いや、ペリーなんですね〜!

ペリー保育園、ペリー美容室、ペリー内科、色々あります。最近までペリーもちも人気だったよね♪

奥武山駅の交差点のところには、ペリー提督の顔ハメ看板なんかもあって、もう地域のカラーとして根付いてますよね。

なんでペリーなのか。シェリーでもいいじゃないか!?

いや、もちろん『ペリー提督』にちなんでいるわけだけど、

戦後那覇港や小禄がアメリカ軍に摂取され軍施設として使われる際、隣接する山下町という地名が大戦時の日本軍司令官であり『マレーの虎』として連合軍から恐れられていた『山下奉文(ともゆき)』を連想させるとして、山下ではなく『ペリー区』に変更すると一方的に命じられたことによる。

そこで、山下町の様々なお店だとか施設の頭にペリーが付くようになったというわけ。その後元の山下町に戻されたものの、現在でもペリーと名が付くお店が多い。

あと、山下町には山下町第一洞穴遺跡という、旧石器時代、約3万2000年前のものと言われる遺跡が存在している。

つい先日にも港川原人に関する新しい報告が発表されたところで、沖縄の太古の歴史にも進展があるのかもしれないね。

で、この山下洞穴、それだけスゴい歴史を持つ遺跡だから、より厳重に保存されているんだろうと思いがちだけど。。

実は遺跡自体が住宅地の中にある公園になってて、誰でも気軽に見学できるし、ちょっとした遊具なんかもあって、え?こんなところに?という感じではあるんだけど、やっぱその剥き出しになっている岩山などの存在感は確かにスゴい。

お勧めなスポットです♪

がじゃんびら公園

それから山下町南側に面する形で小高い丘陵がそびえ立つんだけど、この丘の上にこそ『がじゃんびら公園』が存在します。

戦後は、前回お伝えしたNaha Air Base の一部となっていて、返還された後にがじゃんびら公園となっている。

戦前にはその立地性から気象台の観測塔も設置されていた。

そもそも『がじゃんびら』って何だ?っていう話だけど、

ガジャンは沖縄の言葉で『蚊』だよね、でビラは『坂』。

そう、蚊の坂っていう意味になる。

その昔、中国へ渡った琉球人がプーンプーンと音を出して飛ぶ虫を珍しがって、琉球に持ち帰ったと。そして那覇港に降りたったところで蚊が逃げてしまい、そのまま小禄に抜ける坂道を飛んで行ってしまったと。それでその坂が『ガジャンビラ』と呼ばれるようになった。

もう一つの説は、その坂道の前に住んでいた人が我謝さんという人で、我謝の坂でガジャンビラとなったと。どっちかというと、こっちの説の方がなんとなく納得できるよね(^^;

なので、がじゃんびらというのは公園の隣に抜けていた坂道のことで、現在の331号線にちなんだ名前だったというわけ。

で、公園高台からの那覇を見渡す景色は素晴らしいし、返還地ということもあってか都会にありながらゴツゴツした岩肌もそのまま残っていてワイルドさも感じる公園。

ちなみにこれからの季節、何かと必要になるのが虫除けスプレー。

虫除けスプレーは英語で『bug spray』とか『bug repellent』と言います。

“bug” は虫の意味の他に、イライラさせること、不具合、故障などにも使われ、バグるとかバグったというのもこの”bug”から来ている。

ちなみに、がじゃんびら公園展望広場の真下あたりに住吉神社が祀られているんだけど、

こちらの住吉神社は、いわゆる日本の住吉神社ではなく、軍港に摂取されてしまっている住吉町の住吉神社。

森口公園

最後に、小禄小学校のすぐ裏手に位置している森口公園。又の名を『小禄グスク』、または『カニマン御嶽遺跡』とも呼ばれる公園を紹介。

ここは遊具があるような公園ではなく、いわゆる昔から神聖な森として数多くの御嶽が存在しているグスク跡公園。

実は、察度王の弟である泰期が居城していたグスクと言われていて、あの宜野湾が生んだ察度王の謎に迫れるヒントが色々隠れているんじゃないかと思うわけ。

それを次週のインビジブル最終回に持ってこようかと思っています。

この小禄グスクの近くには、小禄ノロ殿内というノロ屋敷もあって、屋敷横の細道には戦前からの石畳や石垣がそのまま残ってる。

とにかく歩けば御嶽や重要な史跡に多々遭遇する小禄エリア。

ぜひ徒歩で散策してみて、琉球の風を感じてみてください。

ワワワワケンロー!


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E.KEMURA

E.KEMURA

沖縄県内で、外国人向けのフリーペーパー Japan Update の運営を経て、現在は沖縄英字ウェブマガジン Okinawanderer の発行、国際交流プログラム開催、および外国人向けライフスタイルサイト Okistyle を運営する(株)琉球プレスの代表。日々外国人と民間業者との接点を作り出すコーディネーター、コンサルタントとしても絶賛驀進中! 2018年より毎週火曜日午後7時台エフエム沖縄『Share TIME』にボス・イケムラとしても沖縄の隠れた魅力を発信中!
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